2020/08/27 (現地時間) に Azure Storage Explorer の最新版 である v1.15.0 がリリースされました。
- Release v1.15.0 · microsoft/AzureStorageExplorer
https://github.com/microsoft/AzureStorageExplorer/releases/tag/v1.15.0
Azure Storage Explorer v1.15.0 について (意訳)
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August 2020 (Version 1.15.0, build 20200827.3)
Storage Explorer version 1.15.0 へようこそ。このバージョンの Storage Explorer は、Blob の一度にアクセス層の更新、編集可能なアドレス バー、キュー メッセージの移動など、多くの長い間要求されていた機能を追加しました。すべての新機能と不具合修正の詳細については、以下の内容をご確認ください。
新機能
Blobs
- Storage Explorer で Blob バージョンの管理がサポートされるようになりました。 Blob バージョンの管理は現在プレビュー段階にあり、使用する前に機能を有効にする必要があります。Blob バージョンの管理とは何か、およびそれを有効にする方法について、こちらをご確認ください。 Blob バージョンの管理サポートにより、次のことが利用可能です :
- Blob バージョンの表示
- Blob バージョンのダウンロード
- Blob バージョンの削除
- Undelete Blob バージョンの復元
- Blob バージョンのアクセス層の変更
- Blob バージョンをカレント バージョンに昇格
- “delete version” 権限を持つ共有アクセス署名 (SAS) を生成
- 複数 Blob のアクセス層を一度に更新できるようになりました。#591
- ADLS Gen2 Blob コンテナー内でのファイルとフォルダーの移動のサポートが追加されました。#2103
- Azure AD の資格情報しかない場合、ADLS 以外の Gen2 Blob をコピーできるようになりました。#1875
- ADLS 以外の Gen2 Blob コンテナーのメタ データを表示、および更新できるようになりました。#756
- パブリック Blob コンテナーをアタッチが可能です。#603
- Blob をアップロードする際、Blob をアップロードするアクセス層を Hot、もしくは Cool のどちらかを指定できるようになりました。#2826
- Blob コンテナーの作成と削除の確認が Activity Log に追加されました。#2529
- Blobの再ハイドレートの状態がプロパティ ダイアログに含まれるようになりました。#176
Queues
- ストレージ アカウントのキュー間でメッセージ移動が可能です。 #1064
その他
- BLOB と Files Share の両方でアドレス バーを手動で編集、ナビゲーションを高速化できるようになりました。#45
- 新しいアップデートの自動ダウンロードを無効にする設定が追加されました。 Linux のSnap Store から Storage Explore rをダウンロードした場合、この設定は効果がありません。この設定は、[設定] → [アプリケーション] → [更新プログラム] → [更新プログラムの自動ダウンロード] にあります。#2632
- エミュレーターに接続するときに HTTPS を使用できるようになりました。 Azurite およびStorage Explorer の構成については、このブログ投稿を参照してください。#2598
- Storage Explorer を使用する際のセキュリティのベスト プラクティスを説明するドキュメントを追加しました。そのドキュメントはここから確認することが可能です。#3304
修正した問題
- キュー メッセージの既定のソート順は ID 順でしたが、既定のソート順は挿入時間順となりました。#2990
- 多くのタブを連続して開くと、各タブの UI が完全に読み込まれないケースがありましたが、この問題は修正されました。#2398
- ADLS Gen2 Blob コンテナーのリース状態で並べ替えると、読み込みが無限になりましたが、この問題は修正されました。 #3194
- v1.14 では、キュー メッセージを表示するときに、Storage Explorer が常にメッセージが Base64 エンコードされていると想定するよう、動作が変更されました。メッセージが UTF-8 か Base64 かを自動検出しようとした以前のロジックが復元されました。#3271
- Blob の名前が空白で始まっている場合、Storage Explorer は Blob スナップショットをダウンロードできませんでしたが、この問題は修正されました。#2844
- ADLS Gen2 Blob コンテナーのプロパティ グリッドにリース ステータスがありませんでしたが、現在は存在します。#3107
- v1.14 では、一部のユーザーがモジュールの不足エラーを確認していましたが、この問題は修正されました。#3326
- v1.14 では、Windows のシンボリック リンクから開いた場合、Storage Explorer は起動しませんでしたが、この問題は修正されました。#3353
既知の問題
- パブリック Blob コンテナー内のフォルダーのダウンロード/コピーができません。#3394 AzCopy #971
- “Archive” 層から Blob バージョンを再ハイドレートすることができません。#3439
- リリース時点では、Azurite も .NET Emulator も Blob バージョンをサポートしていません。#3473
現在未解決の問題の一覧は、このリンク先をご確認ください。
非推奨項目
- Azure Cosmos DB と Storage Explorer との統合は非推奨になりました。このリリースから最低 1 年間は、既存の機能は削除されません。ユーザーは代わりに、Azure Portal、Azure Portal デスクトップ アプリ、もしくはスタンドアロン Cosmos Explorer を使用する必要があります。これらすべてに、現在 Storage Explorer でサポートされていない多くの新機能が含まれています。さらに、Azure Cosmos DB チームもデータ エクスプローラー プロジェクトをオープン ソースにしており、後日、独自のデスクトップ ツールに投資する予定です。詳細については、リポジトリを監視してください。
参考
- Azure Storage Explorer – クラウド ストレージ管理 | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/features/storage-explorer/ - Storage Explorer の概要 | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/vs-azure-tools-storage-manage-with-storage-explorer - Microsoft Azure Storage Explorer のリリース ノート | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/vs-azure-tools-storage-explorer-relnotes - Releases · microsoft/AzureStorageExplorer · GitHub
https://github.com/microsoft/AzureStorageExplorer/releases