Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 51 for Azure Site Recovery (KB4590304) が公開されました。
- Update rollup 51 for Azure Site Recovery
https://support.microsoft.com/help/4590304
Update Rollup 51 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
Update Rollup 51 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6400.0)
- MD5 hash 5633a756d81dc7736be4ec80075f2a25
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.38.5761.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.38.5761.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6400.0)
- Hyper-V or VMM to Azure
修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 51 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6400 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.34.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.8900.0 以降)
注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。
この更新プログラムにより修正される問題
この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
Linux OS サポート
- Azure to Azure
- SUSE 15 SP2
- RHEL 7.9
- Cent OS 7.9
- VMware/物理 to Azure
- SUSE 15 SP2
- RHEL 7.9
- Cent OS 7.9
修正された問題
- 正常性イベントについて、ポータル上に正しく表示されなかった修正を追加しました。
- タイムアウトが原因でレプリケーションの有効化が失敗する問題を修正しました。
- プライベート エンドポイントを用いてインストールする際、スケールアウト Process サーバーのインストール セットアップが失敗する問題を修正しました。
- Azure にレプリケートする Azure マシンの Windows multi-VM 整合性シナリオで整合性タグが失敗する修正を追加しました。
- さまざまなタイムアウトの問題に対するエラー通知が改善されました。
- ファイルの破損が原因でレプリケーションの有効化が失敗した場合の適切なエラー処理を追加しました。
Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップ と Configuration サーバー テンプレート
- 新しい変更は導入されていません。
Microsoft Azure Site Recovery (サービス)
- 新しい変更は導入されていません。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 51 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 51 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 51 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 51 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 51 をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 51 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 51 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |