2021/01/11 (現地時間) に Azure パブリック IP SKU のアップグレード (Basic → Standard) が GA となったアナウンスがありました。
これまでは、アップグレードすることはできなかったため、Basic SKU から Standard SKU を使用したい場合には新規に作成 (パブリック IP アドレスが変わる) する必要があったので、何気に有用な機能かと思います。
前提条件 (静的 IP アドレスである、など) や制限事項 (Standard → Basic のダウングレード、など)、手順自体は以下 Docs.com のサイトに公開されていますが、Azure PowerShell を用いて Azure パブリック IP の SKU のアップグレードを試してみました。
Azure PowerShell を用いた Basic → Standard SKU へのアップグレード
コマンド サンプル
試してみた結果
アップグレード前の Azure パブリック IP アドレスの情報は以下となります。
コマンドの実行結果は以下となります。
アップグレード後の Azure パブリック IP アドレスの情報は以下となります。
動的 IP アドレスのまま、アップグレードしてみた結果
動的 IP アドレスのまま、アップグレードを試みようとすると、以下のとおりエラーが表示されます。
Azure パブリック IP を Azure VM に関連付けた状態でのアップグレードしてみた結果
Azure パブリック IP アドレスを Azure VM に関連付けた状態でアップグレードしてみましたが、特にエラーもなく、SKU のアップグレードができています (ゾーン冗長や Load Balancer に関連付けられた環境で問題ないかどうかは分かりませんが)。
おまけ : 予約済み IP アドレス (クラシック) を Azure パブリック IP へのアップグレード
事前に予約済み IP アドレス (クラシック) をクラウド サービスから割り当て解除する必要がありますが、Azure パブリック IP アドレスへのアップグレードが可能です。
コマンド サンプル
試してみた結果
IP アドレスが変わることなく Azure パブリック IP へアップグレードすることができました。
ちなみに、アップグレードした際の Azure パブリック IP の SKU は「Basic」でした。