2021/09/16 (現地時間) に VMware PowerCLI の最新版である VMware PowerCLI 12.4.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- PowerCLI 12.4 – What’s New – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2021/09/powercli-12-4-whats-new.html
VMware PowerCLI 12.4.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI – VMware {code} – 12.4.0
https://code.vmware.com/web/tool/12.4.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 12.4.0 のインストールについては、PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 12.4.0.18633274
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/12.4.0.18633274
なお、以前の古いバージョンがインストールされている場合、v12.4.0 をインストールしようすると、以下のエラーが出る場合があります。この場合、-SkipPubliserCheck パラメーターを用いてインストールすることでエラーを回避することが可能です。
また、Hyper-V の機能がインストールされている環境の場合、以下のエラーメッセージ (コマンドレットが重複する) が表示されるため、注意が必要です。
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VMware PowerCLI 12.4.0 におけるアップデート内容 (意訳)
機能の追加
- VMware.Sdk.VSphere.*モジュールが追加され、vSphere Automation SDK for PowerShell の機能が提供されました。これにより、VMwarePowerCLI を用いて vSphereAutomationAPI を管理することが可能となります。
- vCenterServer および ESXi で証明書を管理するための新しいコマンドレットが VMware.PowerCLI.VCenter モジュールに追加されました。
- Get-VITrustedCertificate
- Add-VITrustedCertificate
- Remove-VITrustedCertificate
- Get-VIMachineCertificate
- Set-VIMachineCertificate
- New-VIMachineCertificateSigningRequest
修正
- VMKernel ポートで次のサービスを有効化/無効化できるよう、Get-VMHostNetworkAdapterおよび Set-VMHostNetworkAdapter コマンドレットが拡張されました。:プロビジョニング、vSphere レプリケーション、vSphere レプリケーション NFC、および vSphere バックアップ NFC。
- コンテンツ ライブラリとコンテンツ ライブラリ アイテムにタグを付けることができるよう、New-TagAssignment コマンドレットが拡張されました。
- タグによるタグ割り当てのフィルタリングが可能となるよう、タグ パラメーターが Get-TagAssignment コマンドレットに追加されました。
- vSAN データストアとの間の vmdk ファイルのコピーがサポートされるよう、Copy-DatastoreItem コマンドレットが拡張されました。
- vSAN データストア フォルダーのフレンドリ名が表示されるよう、FriendlyName プロパティがデータストアフォルダオブジェクトに追加されました。
- SDDC のアップサイジングが可能となるよう、Set-VmcSddc コマンドレットに Upsize パラメーターが追加されました。
- HCXMobilityGroupMigration タイプ のBytesTransferred プロパティが追加され、移行中に転送されたデータの量が反映されます。これは、非推奨となった UsedSize プロパティを置き換えます。
- Horizon8.3 の API 機能がサポートされるよう、VMware.VimAutomation.HorizonView モジュールがアップデートされました。
不具合修正
- Get-TagAssignment
- VSS、もしくは VDS ポート グループにタグを割り当てた場合、Get-TagAssignment は失敗していましたが、この問題は修正されました。
- Copy-VMGuestFile
- simlink ファイルのゲスト OS へのコピーは、タイプのメッセージ “Response status code does not indicate success: 500.” で失敗していましたが、この問題は修正されました。
- New-VM
- New-VM が NFS から VMFS6 データストアにクローンを作成すると、タイプ メッセージ “The specified delta disk format ‘redoLogFormat’ is not supported.” で VM が失敗することがありましたが、この問題は修正されました。
- Get-SpbmReplicationGroup および Get-SpbmReplicationPair
- Get-SpbmReplicationGroup および Get-SpbmReplicationPair は、予想よりも遅いデータを返していましたが、この問題は修正されました。
- Start-HCXReplication
- Start-HCXReplication は、TargetStorageProfile パラメーターが渡されると、vCloudDirector 環境で失敗しましたが、この問題は修正されました。
- Get-HCXMigration
- 明示的に設定した場合でも、返されたオブジェクトの TargetStorageProfile プロパティは空白として表示されていましたが、この問題は修正されました。
- Get-HCXMigration
- Get-HCXMigratio nは、State パラメーターに値 Migrating を渡すと、エラーをスローしましたが、この問題は修正されました。
- サーバーから切断し、同じ PowerShell セッションで再度接続する際、ワークロード管理モジュールのすべてのコマンドレットが失敗し、サーバーが接続されていませんというメッセージが表示されましたが、この問題は修正されました。
- トルコの地域設定が設定されたコンピューターに PowerCLI をインストールした際、一部のコマンドレットが正しく機能しませんでしたが、この問題は修正されました。
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、PowerCLI 12.4.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
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関連サイト
- Home – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware Developer Documentation
https://developer.vmware.com/powercli - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/