2022/11/22 (現地時間) に VMware PowerCLI の最新版である VMware PowerCLI 13.0.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- PowerCLI 13 is now GA! – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2022/11/powercli-13-is-now-ga.html
リリースノートはこちら。
- VMware PowerCLI 13.0.0 Release Notes
https://vdc-repo.vmware.com/vmwb-repository/dcr-public/d7decdfc-c58d-4bfb-9b52-52af714882a6/4cb0604b-959f-48c7-b5a1-d5f516b99433/vmware-powercli-130-release-notes.html
VMware PowerCLI 13.0.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI – VMware {code} – 13.0.0
https://developer.vmware.com/web/tool/13.0.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 13.0.0 のインストールについては、上記サイトの「Downloads」、もしくは PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 13.0.0.20829139
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/13.0.0.20829139
なお、Hyper-V の機能がインストールされている環境の場合、相変わらず以下のエラーメッセージ (コマンドレットが重複する) が表示されるため、注意が必要です。
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VMware PowerCLI 13.0.0 におけるアップデート内容 (意訳)
機能の追加
- VMware.ImageBuilder および VMware.DeployAutomation モジュールは、macOS および Linux で動作するように移植されました (VMware.ImageBuilder モジュールには、前提条件として Python 3.7 と six、psutil、lxml、および pyopenssl Python パッケージが必要になりました)。
- VMware.VimAutomation.Storage モジュールに新しいコマンドレットが追加され、vSAN ESA クラスタ ディスク管理サポートが有効になりました :
- Get-VsanEsaEligibleDisk
- Add-VsanStoragePoolDisk
- Get-VsanStoragePoolDisk
- Remove-VsanStoragePoolDisk
- 指定したホストからトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) デバイスを取得するための新しいコマンドレットが VMware.VimAutomation.Security モジュールに追加されました :
- Get-VMHostTPM
修正
- VMware Cloud Director 10.4 の API 機能がサポートされるよう、VMware.VimAutomation.Cloud モジュールがアップデートされました。
- vApp で空の VM を作成できるよう、新しいパラメーター セットが New-CIVM コマンドレットに追加されました。
- 指定されたストレージ プロファイルを用いて組織仮想データセンターを作成できるよう、StorageProfile パラメーターが New-OrgVdc コマンドレットに追加されました。
- 廃止された VMVersion プロパティを置き換えるために、CIVM オブジェクトに VMHardwareVersion プロパティが追加されました。
- 廃止された HighestSupportedHardwareVersion プロパティを置き換えるために、HighestSupportedHardwareVersionString プロパティが ProviderVdc オブジェクトに追加されました。
- VMware.ImageBuilder モジュールで必要な Python バージョンへのパスを指定できるよう、PytonPath パラメーターが Set-PowerCLIConfiguration コマンドレットに追加されました。
- OS のカスタマイズ中に実行するカスタマイズ スクリプトを指定できるよう、CustomizationScript パラメーターが New/Set-OsCustomizationSpec コマンドレットに追加されました。
- Ipv6 カスタマイズ パラメーターを指定できるよう、Ipv6Prefix、Ipv6Address、Ipv6Mode、Ipv6VcApplicationArgument、Ipv6Gateway、および Ipv6AlternateGateway パラメーターが New/Set-OsCustomizationNicMapping コマンドレットに追加されました。
- vSAN ESA 対応クラスターのサポートが有効になるよう、VsanEsaEnabled パラメーターが New-Cluster および Set-Cluster コマンドレットに追加されました。
- TPM 2.0 承認キー情報を取得できるよう、VMHostTPM パラメーターが Get-Tpm2EndorsementKey コマンドレットに追加されました。
- クラスターで vSAN ESA が有効になっているかどうかを確認できるよう、VsanEsaEnabled パラメーターが Get-VsanClusterConfiguration コマンドレットに追加されました。
- 消費ドメイン (可用性ゾーン) ストレージ ポリシーがサポートされるよう、Get/New/Set-SpbmStoragePolicy コマンドレットがアップデートされました。
- vSAN 8.0 の API 機能がサポートされるよう、VMware.VimAutomation.Storage モジュールがアップデートされました。
- VMHostTPM パラメーターが Get-Tpm2EndorsementKey コマンドレットに追加され、TPM 2.0 承認キー情報の取得が可能になりました。
- 一括移行のシード チェックポイントを有効にするため、EnableSeedCheckpoint パラメーターが New-HCXMigration コマンドレットに追加されました。
- カスタム属性の移行を有効にするため、MigrateCustomAttributes パラメーターが New-HCXMigration および New-HCXMobilityGroupConfiguration コマンドレットに追加されました。
- VMware.Sdk.Nsx.Policy モジュールは、JSON および PowerShell オブジェクトをクライアント側パラメーターの入力として受け入れるようになりました (通常は Initialize-* コマンドレットで構築されます)。
- VMware vSphere 8.0 の API 機能がサポートされるよう、VMware.Vim および VMware.Sdk.vSphere.* モジュールがアップデートされました。
- VMware Horizon 8 2209 の API 機能がサポートされるよう、VMware.VimAutomation.HorizonView モジュールがアップデートされました。
機能の削除
- Get-NsxtPolicyService、Get-NsxtGlobalManagerService、および Get-VmcSddcNetworkService コマンドレットは廃止されました。代わりとして VMware.Sdk.Nsx.Policy モジュールのコマンドレットを使用してください。
- Get/New/Set/Remove-OrgNetwork コマンドレットは削除されました。代わりとして Get/New/Set/Remove-OrgVdcNetwork を使用してください。
不具合修正
- Get-NetworkPool
- Get-NetworkPool は、NSX でバッキングされたネットワーク プールを返しませんでしたが、この問題は修正されました。
- Connect-CIServer
- VMware Cloud Director 10.4 に接続しようとすると、Get-NetworkPool が “NOT_ACCEPTABLE: The request has invalid accept header: Invalid API version requested.” というメッセージで失敗しましたが、この問題は修正されました。
- New-VM
- 暗号化が要求されていない場合でも、CryptoManager へのアクセス許可が制限されたユーザーで VM を作成しようとすると、New-VM が失敗しましたが、この問題は修正されました。
- PowerCLI を用いて Linux VM のクローンを作成する場合、VM カスタマイズ仕様のカスタマイズ スクリプトは適用されませんでしたが、この問題は修正されました。
- Get-Tag
- Get-Tag をリモート セッションで実行すると、タイプ “Failed to create RSA key The requested operation cannot be completed. The computer must be trusted for delegation and the current user account must be configured to allow delegation.” のメッセージが表示されて失敗していましたが、この問題は修正されました。
- Test-HCXMigration
- 移行要求にエラーまたは警告がある場合、Test-HCXMigration は INVALID_REQUEST エラーをスローしていましたが、この問題は修正されました。
- Test-HCXMobilityGroup
- モビリティ グループ要求にエラーまたは警告がある場合、Test-HCXMobilityGroup は INVALID_REQUEST エラーをスローしていましたが、この問題は修正されました。
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、PowerCLI 13.0.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
※PowerCLI 12.6.0/12.7.0 のモジュール アンインストールする際のコマンドと同様です。
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関連サイト
- Home – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware Developer Documentation
https://developer.vmware.com/powercli - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/