2023/04/19 (現地時間) に VMware PowerCLI の最新版である VMware PowerCLI 13.1.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- PowerCLI 13.1 is now released – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2023/04/powercli-13-1-is-now-released.html
リリースノートはこちら。
- VMware PowerCLI 13.1.0 Release Notes
https://vdc-repo.vmware.com/vmwb-repository/dcr-public/40a9f75e-c3e0-4ee2-be49-2b4e44e8ac9c/88b7f7e4-b8c8-474d-8a6d-01eb5273dc85/vmware-powercli-1310-release-notes.html
VMware PowerCLI 13.1.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI – VMware {code} – 13.1.0
https://developer.vmware.com/web/tool/13.1.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 13.1.0 のインストールについては、上記サイトの「Downloads」、もしくは PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 13.1.0.21624340
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/13.1.0.21624340
なお、Hyper-V の機能がインストールされている環境の場合、相変わらず以下のエラーメッセージ (コマンドレットが重複する) が表示されるため、注意が必要です。
スポンサーリンク
VMware PowerCLI 13.1.0 におけるアップデート内容 (意訳)
機能の追加
- VMware PowerCLI を用いて VMware vSphere Replication REST API を管理する機能を提供するために、VMware.Sdk.Vr モジュールを追加しました
- VMware PowerCLI を用いて VMware Site Recovery Manager REST API を管理する機能が提供するために、VMware.Sdk.Srm モジュールを追加しました
- Lifecycle Manager オフライン デポを管理するための新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加しました
- Get-LcmOfflineDepot
- New-LcmOfflineDepot
- vCenter Server リモート データストア管理用の新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加しました :
- New-VsanHCIMeshDatastoreSource
- Get-VsanHCIMeshDatastoreSource
- Remove-VsanHCIMeshDatastoreSource
- Get-VsanHCIMeshDatastore
- vSAN ダイレクト ディスク管理用の新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加しました :
- New-VsanDirectDisk
- Get-VsanDirectDisk
- Remove-VsanDirectDisk
- vSAN クラスタ シャットダウン用の新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加しました :
- Get-VsanClusterPowerState
- Start-VsanCluster
- Stop-VsanCluster
- オブジェクトの再レイアウトを開始する新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加しました :
- Start-VsanRelayoutObjects
- vSAN ストレッチ クラスタからのリモート vSAN データストアのマウントを有効にする新しいコマンドレットを VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加しました :
- New-RemoteVsanServerClusterConfig
修正
- vCenter Server のリモート データストア管理がサポートされるよう、MountXVCDatastore、UnmountXVCDatastore、および RemoteVsanClusterServerConfig パラメーターが Set-VsanClusterConfiguration コマンドレットを追加しました
- vSAN クラスターのシャットダウンの事前チェックがサポートされるよう、Perspective パラメーターが Test-VsanClusterHealth コマンドレットを追加しました
- Connect-CIServer コマンドレットは、新しい VMware Cloud Director API エンドポイントを介した認証用に変更しました
- OVF ファイルからインポートする場合、Import-CIVappTemplate コマンドレット インターフェイスを変更しました。また、Catalog パラメーターが必須になったため、OrgVdc パラメーターを削除しました
- Import-CIVappTemplate コマンドレットの SourcePath パラメーターは、OVF ファイルからのインポートを再開するときに必須になりました。
- URL から vApp テンプレートをインポートできるよう、Import-CIVappTemplate コマンドレットに新しい URL パラメーターを追加しました
- vSphere Lifecycle Manager ホスト イメージの構成が有効になるよう、BaseImage、VendorAddOn、Component、FirmwareAddon、および DepotOverride パラメーターを Set-VMHost コマンドレットに追加しました
- クラスターに関連付けられたハードウェア サポート パッケージを記録するよう、FirmwareAddon プロパティをクラスター オブジェクトに追加しました。
- Start パラメーターを使用することで、インスタンスの Get-Stat コマンドレットのパフォーマンスが向上しました。
- Bluehost の最終認証時刻を表すよう、LastAttestedTime フィールドに TrustAuthorityVMhostBaseImage オブジェクトを追加しました
- ESXi クイック ブートについて警告し、image.tgz ファイルの代わりに boot_imgdb.tgz ファイルをダウンロードするよう、Export-VMHostImageDb コマンドレットが変更されました
- Python バージョン 3.7.1 以降で動作するよう、VMware.ImageBuilder モジュールをアップデートしました
- VMware vSphere 8.0 Update 1 の API 機能がサポートされるよう、VMware.Vim および VMware.Sdk.vSphere.* モジュールをアップデートしました
- NSX 4.1.0 の API 機能がサポートされるよう、VMware.Sdk.Nsx.Policy モジュールをアップデートしました
- VMware Horizon 8 2212 の API 機能がサポートされるよう、VMware.VimAutomation.HorizonView モジュールをアップデートしました
不具合修正
- New-VM
- ESXi サーバーのデフォルトの互換性レベルが Windows 2019 をサポートしないバージョンに設定されている場合、New-VM は Windows 2019 仮想マシンを作成できませんでしたが、この問題を修正しました
- Export-VDSwitch
- PowerShell 5.1 で、Export-VDSwitch は vSphere Client からインポートできない .ZIP ファイルを生成していましたが、この問題を修正しました
- Get-VIPermission
- Get-VIPermission は、タイプ The given key … was not present in the Dictionary のメッセージで失敗しましたが、この問題を修正しました
- Copy-VMGuestFile
- VM のゲスト OS 情報が完全に入力されていない場合、Copy-VMGuestFile は失敗しましたが、この問題を修正しました。
- Export-VDPortGroup
- Export-VDPortGroup を用いてエクスポートされたポートグループは、Set-VDPortGroup では復元できませんでしたが、この問題を修正しました。
- Import-CIVappTemplate
- Import-CIVappTemplate を用いてローカル OVF ファイルから vApp テンプレートをインポートしても機能しませんでしたが、この問題を修正しました
- Get-CNSVolume
- ボリュームと vDisk の間に不一致がある場合、Get-CNSVolume は機能しませんでしたが、この問題を修正しました
- New-SpbmStoragePolicy
- New-SpbmStoragePolicy がタイプ The parameter CommonRule should contain only VAIOfilter rules のメッセージで失敗していましたが、この問題を修正しました
- Import-TrustAuthorityServiceInfo
- vSphere 信頼機関ホストが削除されると、Import-TrustAuthorityServiceInfo が失敗しましたが、この問題を修正しました。
- Get-Tag および Get-TagAssignment
- vCenter Server バージョン 8.0 以降では、Name パラメーターで大文字と小文字が区別するようになりました。
- ImageBuilder コマンドレット
- MacOS で、ImageBuilder コマンドレットはタイプ ModuleNotFoundError: No module named ‘vmware.esximage’ のメッセージで失敗しましたが、この問題を修正しました
- MacOS で、Homebrew と Python が実行されておらず、Rosetta ターミナルからインストールされていない場合、ImageBuilder コマンドレットは失敗し、VibSign モジュールのインポートに関連するメッセージが表示されましたが、この問題を修正しました
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、PowerCLI 13.1.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
※PowerCLI 12.6.0/12.7.0/13.0.0 のモジュール アンインストールする際のコマンドと同様です。
スポンサーリンク
関連サイト
- Home – VMware PowerCLI Blog
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware Developer Documentation
https://developer.vmware.com/powercli - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/