2023/06/13 に Azure Storage Explorer の最新版である v1.30.0 がリリースされました。
- Release v1.30.0 · microsoft/AzureStorageExplorer
https://github.com/microsoft/AzureStorageExplorer/releases/tag/v1.30.0
Azure Storage Explorer v1.30.0 について (意訳)
June 2023 (Version 1.30.0, build 20230609.2)
Storage Explorer バージョン 1.30.0 にようこそ。 このリリースで、クローズした (修正した) すべての issue 一覧は、こちらをご確認ください。主な変更点については、以下に記載しています。
Changes for Windows – 64 bit and .NET 6
以前発表したように、Storage Explorer for Windows は 64 ビット アプリケーションになりました。64 ビット アプリケーションをサポートするバージョンの Windows を使用しているユーザーは、64 ビット Storage Explorer に自動的にアップグレードされます。アップグレードには、32 ビット Storage Explorer のアンインストールが含まれます。他のすべてのユーザーは、Storage Explorer for Windows の今回、および今後のすべての 64 ビット バージョンの更新通知を受け取りません。
さらに、いくつかのコンポーネントでは .NET 6 ランタイムのインストールが必要になりました。アップデートを容易にするために、Storage Explorer インストーラーには .NET 6 インストーラーが含まれており、.NET 6 が検出されない場合はインストールするように求められます。.NET 6 のインストールには管理者権限が必要となるため、要件に応じて、管理者に .NET 6 をインストールしてもらうまでアップデートを延期してください。.NET 6 のダウンロードはこちらから入手可能です。
macOS ARM64 プレビュー
Storage Explorer の macOS ARM64 プレビューには、ARM64 AzCopy 実行可能ファイルが含まれるようになりました。これは、プレビュー内のすべてのバイナリと実行可能ファイルが ARM64 をターゲットにすることを意味します。こちらからプレビューの最新バージョンをダウンロード可能です。
Avro および Parquet ファイルのプレビュー
Blob コンテナー/ファイル共有から Avro および Parquet ファイルをプレビューできるようになりました。
プレビューするには、Avro ファイルは .avro 拡張子が必要となり、Parquet ファイルは .parquet 拡張子が必要となります。
新しい Direct Link 機能
- Gen2 Blob コンテナーのファイルとフォルダーと同様、非 Gen2 Blob コンテナーのファイルとフォルダーへの直接リンク (Direct Link) を生成できるようになりました。これを行うには、対象のファイルもしくはフォルダーを選択し、コンテキスト メニューで [直接リンクをコピー] を選択します。
- 非 Gen2 と Gen2 の両方のファイルとフォルダーの直接リンクでは、サブスクリプション配下の親コンテナーに移動するオプションも提供されるようになりました。
- ツリー ビュー、もしくは Azure ポータルから生成されたコンテナーの直接リンクは、サブスクリプション配下のコンテナーに移動するか、コンテナーをアタッチすることを提案するようになりました。
- ブラウザー、もしくは OS の実行ダイアログを使用することに加えて、Storage Explorer の [ファイル] > [直接リンクを開く] で直接リンクを開くことができるようになりました。
- 非 Gen2 Blob コンテナーを非ルート パスにアタッチできるようになりました。
- Linux 上のユーザーが、直接リンクを生成できるようになりました。
ファイル共有における末尾ドットのサポート
Storage Explorer は、名前の末尾にドットが含まれるファイル共有フォルダーとファイルをサポートするようになりました。このサポートはファイル共有サービスの変更により可能になりました。ファイル共有のフォルダー名とファイル名の詳細については、こちらを参照してください。 Storage Explorer で末尾のドットをサポートしないようにするには、[設定] > [サービス] > [ストレージ アカウント] > [ファイル共有の末尾のドットのサポートを無効にする] でこのサポートを無効にできます。
キュー メッセージの削除
Storage Explorer は、キュー内にある最初の 32 メッセージの削除をサポートするようになりました。以前は、キュー内の最初のメッセージのみを削除することに制限されていました。メッセージを削除するには、削除するメッセージを選択し、ツールバーまたはコンテキスト メニューで [メッセージの削除] を選択します。
AzCopy の Blob タグ設定の保持
Blob 転送時に Blob タグを保持するよう、Storage Explorer が AzCopy に指示するかどうかを [設定] > [譲渡] > [AzCopy] > [BLOB タグを保持保持する] で構成できるようになりました。
Shared Access Signature (SAS) の取得ダイアログの SAS トークンから “?” を削除
“?” 文字は、”Shared Access Signature の取得” ダイアログで表示される SAS トークンに含まれなくなりました。この変更は、SAS トークンの定義と一致するように行われました。しかしながら、 “?” は “Copy” をクリックした後も、クリップボードに置かれた文字列にはまだ存在します。これは、既存のワークフローの中断を防ぐために行われます。
Electron 24
Storage Explorer は現在 Electron 24 を使用しています。このバージョンの Electron には、さまざまな改善と不具合修正が含まれています。
AzCopy 10.19.0
Storage Explorer は現在 Blob、ファイル共有、ディスク転送に AzCopy 10.19.0 を使用しています。
関連サイト
- Azure Storage Explorer – クラウド ストレージ管理 | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/storage/storage-explorer/ - Storage Explorer の概要 | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/vs-azure-tools-storage-manage-with-storage-explorer - Releases · microsoft/AzureStorageExplorer · GitHub
https://github.com/microsoft/AzureStorageExplorer/releases