Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 68 for Azure Site Recovery が公開されました。
- Update rollup 68 for Azure Site Recovery – Microsoft Support
https://support.microsoft.com/topic/update-rollup-68-for-azure-site-recovery-a81c2d22-792b-4cde-bae5-dc7df93a7810
スポンサーリンク
Update Rollup 68 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
ここでは、Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 68 で修正された問題のバージョンについて、以下に説明します :
- Azure to Azure
- Modernized VMware to Azure
- Hyper-V/VMM to Azure
- Classic VMware/物理 to Azure
- Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF テンプレート (version 9.55.6765.1) ダウンロード
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.55.6765.1) ダウンロード
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、Oracle Linux 6、DEBIAN7、DEBIAN8、DEBIAN9 および UBUNTU-14.04 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility サービス (version 9.55.6765.1)
修正された問題の詳細、およびこのアップデートをインストールする前に確認する必要のある前提条件について説明します。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 68 をインストールするには、次のどれかがインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.7600 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.51.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9202.0 以降)
このアップデートによる修正される問題と改善点
この更新プログラムをインストールすることで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
Linux OS サポート
- Azure to Azure
- RHEL 8.8
- Modernized VMware/物理 to Azure
- RHEL 8.8
修正された問題
- USB ディスクは最新の VMware/物理マシン レプリケーション シナリオではサポートされていないため、検出から除外されるチェックを追加しました。
- 保護された SUSE Linux Azure VM 上の ASR サービスの 1 つが動作せず、複数のエラーで失敗する問題を修正しました。
改善点
- モビリティ エージェントを手動でインストールすると、最新化されたアーキテクチャがデフォルトで起動します。詳細はこちら。
Microsoft Azure Site Recovery レプリケーション アプライアンス
改善点
- サイトおよびキー コンテナーの DNS ゾーンに間違った URL が使用されていた、各国リージョンのプライベート エンドポイント ユーザーに影響を与える問題を修正しました。
アップデート
コンポーネント | バージョン |
---|---|
物理 Discovery サーバー | 2.0.2027.28 |
Discovery サーバー | 2.0.2027.39 |
Site Recovery プロバイダー | 5.23.0720.4 |
Appliance Configuration Manager | 6.0.931.38 |
Proxy サーバー | 1.38.8708.11966 |
Replication サービス | 1.38.8707.13595 |
Re-protection サーバー | 1.39.8708.11154 |
Push インストール エージェント | 1.39.8785.21742 |
Recovery Services エージェント | 2.0.9261.0 |
Process サーバー | 9.55.6765.1 |
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 68 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 68 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 68 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間 (Modernized)
- Appliance Configuration Manager に移動し、オンプレミス管理アプライアンスが最新であることを確認します。 そうでない場合、最新バージョンよりも古いコンポーネントの最新バージョンをダウンロードします。
- Azure portal に移動し、[保護されたアイテム] > [レプリケートされたアイテム] ページに移動します。 このページで VM を選択します。各 VM のページの下部に表示される [エージェントのアップデート] ボタンを選択します。これにより、すべての保護された VM 上のモビリティ サービス エージェントがアップデートされます。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間 (Classic)
- Update Rollup 68 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードし、オンプレミス管理サーバーをアップデートします。Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーです。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーで Update Rollup 68 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup を実行、アップデートします。
- Master Target サーバーが存在する場合、こちらの手順を確認してアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、[保護されたアイテム] > [レプリケートされたアイテム] ページに移動します。このページの VM を選択します。各 VM のページの下部に表示されている [Update Agent] ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |
スポンサーリンク
参考
- Azure Site Recovery | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/products/site-recovery/?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156 - 価格 – Site Recovery | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/pricing/details/site-recovery/?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156 - Azure Site Recovery のドキュメント | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/azure/site-recovery/?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156 - Azure Site Recovery の更新プログラムとコンポーネントのアップグレード – Azure Site Recovery | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/azure/site-recovery/service-updates-how-to?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156 - Azure Site Recovery サービスに関する一般的な質問 | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/azure/site-recovery/site-recovery-faq?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156