2025/04/15 に Azure Storage Explorer v1.38.0 がリリースされました。
このブログ エントリでは、Azure Storage Explorer v1.38.0 のリリース ノート (英語) の内容を日本語に意訳してまとめています。
Azure Storage Explorer v1.38.0 について (意訳)
April 2025 (Version 1.38.0, build 20250408.1)
Storage Explorer バージョン 1.38.0 にようこそ。このバージョンでは、いくつかの便利な機能を導入、既存の機能が Linux Snap に拡張しました。
このリリースでクローズされたすべての問題の詳細なリストは、issue ページを確認してください。
タブの色
Storage Explorer でタブの色の設定が可能になりました。これは長らく要望が多かった機能であり、タブを視覚的に区別するのに役立ちます。例えば、ストレージ アカウントやサブスクリプションに基づいたタブの色分けが可能となります。
タブの色を設定/削除するにはタブを右クリックし、[タブの色の設定] メニューから色を選択します。Storage Explorer は、セッション間で選択したタブの色を記憶します。
Custom Accounts in Azurite Docker コンテナーのカスタム アカウント
Docker コンテナー内で実行中の Azurite インスタンスを検出し、それらへの接続を自動確立するサポートを追加しました。これはデフォルト アカウント設定でのみ機能していました。
Storage Explorer は、AZURITE_ACCOUNTS 環境変数を用いたカスタム アカウント構成をサポートするようになりました。Azurite Docker コンテナー内のエミュレーター アカウント ノードにはアカウント名の後に Docker コンテナー名が表示されるようになりました。
Linux Snap に対する Azurite Docker コンテナー サポート
Azurite Docker コンテナーのサポートについて、Windows、macOS、Linux tar.gz ディストリビューションに限定されていました。今回のリリースでは Linux Snap のサポートを追加しました。
Linux Snap で Azurite Docker コンテナー サポートを有効にする :
- Docker CLI コマンドを実行する権限があることを確認します。通常、ユーザーを docker グループに追加します (Dockerのドキュメントを参照)。ユーザーを docker グループに追加したら、マシンを再起動します。
- Ensure you are using the default Docker context. Storage Explorer does not support other Docker contexts (e.g., desktop-linux). Switch to the default context by running the following command
既定の Docker コンテキストを使用していることを確認します。Storage Explorer は、他の Docker コンテキスト (例 : desktop-linux) をサポートしていません。以下のコマンドを実行して、既定のコンテキストに切り替えます :docker context use default
- 次のコマンドを用いて、Docker 関連の Storage Explorer プラグを適切なスロットに接続します :
snap connect storage-explorer:docker docker:docker-daemon snap connect storage-explorer:docker-executables docker:docker-executables
Azurite Docker コンテナーへの接続で問題が発生した場合は、トラブルシューティング ガイドを参照します。
Linux Snap の直接リンク サポート
以前は直接リンク (storageexplorer://…) が Windows と macOS でのみ Storage Explorer を開いていました。今後は、Linux Snap ユーザーの場合、直接リンクで Storage Explorer Snap が開くようになりました。
これは、HTML ドキュメント内の <a> 要素などのリンク オブジェクトを操作する場合にのみ機能します。ブラウザに直接リンクを貼り付けた場合、Storage Explorer が開かない場合があります。
ファイル共有、キュー、テーブルのすべてをデタッチ
前回のリリースでは、アタッチされたすべての BLOB コンテナーをデタッチする機能を導入しました。今回のリリースでは、アタッチされたすべてのファイル共有、キュー、テーブルをデタッチする機能を追加しました。
CSV プレビューでの行スキップ
一部のユーザーは、最初の行にヘッダーまたは行データが含まれていない CSV ファイルで作業しており、CSV プレビュー パネルで実際の列を識別するのが困難でした、
Storage Explorer では CSV の最初の数行を破棄、必要な行ヘッダーを解析できるようになりました。また、CSV の解析ルールを緩和し、列が不足している行や余分な列がある行をより適切に処理できるようにしました。
Parquet バイト配列エンコードされた 10 進数値
Storage Explorer は、BYTE_ARRAY もしくは FIXED_LEN_BYTE_ARRAY としてエンコードされた Parquet DECIMAL 値を解析し、小数として表示するようになりました。
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