System Center 2012 R2 – Data Protection Manager (SC 2012 R2 – DPM) の DPM 管理シェルは、PowerShell を用いたコマンドラインインタフェースです。
DPM 管理シェルは、デスクトップ上のアイコン、もしくはスタート画面の [DPM 管理シェル] を選択、クリックすることで起動することが可能です。
SC 2012 Service Pack1 RollUp 2 – DPM 以降と同様に、SC 2012 R2 – DPM の管理を目的として様々なコマンドレットが DPM 管理シェルに用意されていますが、 コマンドレットのヘルプについては、日本語の情報は公開されていません。
このヘルプ情報について、 「Get-Help」コマンドレットの -Full オプションを用いて実行した結果を編集、意訳しました。
この記事では、「Set-DPMCredentials」コマンドレットについて記載します (他のコマンドレットについては、「SC 2012 R2 – DPM の DPM 管理シェルで使用できるコマンドレットについて」を参照)。
■名前
Set-DPMCredentials
■概要
証明書ベースの認証を構成します。
■構文
Set-DPMCredentials [[-DPMServerName] <String>] [-Type] {Certificate} [-Action] {Configure | Regenerate} [-OutputFilePath] <String> [[-Thumbprint] <String>] [[-AuthCAThumbprint] <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [<CommonParameters>] |
■説明
Set-DPMCredentials コマンドレットは、コンピュータを保護したいが信頼することができないドメインに対して証明書ベースの認証を構成することを許可します。
■パラメーター
-Action <Action>
実行するアクションを示します。これは、値を構成するか、もしくは再生成するか選択することが可能です。「Configure」を使用する場合、新しい証明書を用います。「Regenerate」は再生成したものをメタデータファイルとして出力します。
必須 | true |
位置 | 3 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-AuthCAThumbprint <String>
認証局が信頼している証明書チェーンの拇印。任意です。指定がない場合は、ルートが使用されます。
必須 | false |
位置 | 6 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-DPMServerName <String>
DPMサーバーの名前。
必須 | false |
位置 | 1 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-OutputFilePath <String>
出力ファイルの場所 (保護されたコンピューター上の Set-DPMServer コマンドレットで使用されます)。
必須 | true |
位置 | 4 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Thumbprint <String>
拇印は、証明書を見つけるのに使用します。 アクションを「Configure」を指定する場合、このパラメータは必要です。
必須 | false |
位置 | 5 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Type <AuthenticationType>
追加されている証明書のタイプを示します。 値は「Certificate」を選択することが可能です。
必須 | true |
位置 | 2 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Confirm [<SwitchParameter>]
コマンドを実行する前に実行の是非を確認するプロンプトを表示します。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | false |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-WhatIf [<SwitchParameter>]
実際にコマンドを実行せずに、コマンドを実行すると何が起きるかを出力します。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | false |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。
■入力
- 入力タイプは、コマンドレットへパイプすることができるオブジェクトのタイプです。
■出力
- 出力タイプは、コマンドレットが発行するオブジェクトのタイプです。
■メモ
- 詳細については、「Get-Help Set-DPMCredentials -detailed」と入力してください。
- 技術情報については、「Get-Help Set-DPMCredentials -full」と入力してください。
■エイリアス
- なし。
■例
例 1
Set-DPMCredentials -DPMServerName "dpmserver.contoso.com" -Type Certificate -Action Configure -OutputFilePath c:CertMetaData –Thumbprint "cf822d9ba1c801ef40d4b31de0cfcb200a8a2496"
このコマンドにより、c:CertMetaData フォルダ上に CertificateConfiguration_<DPM SEVER FQDN>.bin という名前を持つファイルを生成します。
例 2
Set-DPMCredentials -DPMServerName "dpmserver.contoso.com" -Type Certificate -OutputFilePath c:CertMetaData -Action Regenerate
このコマンドにより、c:CertMetaData 上に失われた構成ファイルを再生成します。
■関連するトピック
[参考]
- Cmdlet Reference (SC 2012 R2 – DPM)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh881679(v=sc.20).aspx - Set-DPMCredentials (SC 2012 R2 – DPM)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh881602(v=sc.20).aspx - DPM 2012のDPM管理シェルで使用できるコマンドレット (Set-DPMCredentials) について | 焦げlog
https://kogelog.com/2012/08/08/20120808-03/
コメント
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