Active Directoryの中でオブジェクトを移動、もしくは名前を変更するコマンドとして「dsmove」がありますが、以前投稿した「dsquery」、「dsadd」、「dsmod」、「dsget」コマンド同様、オプションが色々あるので覚えきれなかったりします。そのため、備忘録として纏めてみました(Windows Server 2008 R2 SP1上で確認)。
■構文
dsmove <オブジェクトDN> [-newparent 親DN>] [-newname <新しい名前>] [{-s <サーバー> | -d <ドメイン>}] [-u <ユーザー名>] [-p {<パスワード> | *}] [-q] [{-uc | -uco | -uci}] |
■パラメーター
値 | 説明 |
<オブジェクトDN> | 必要な値です。移動または名前を変更するオブジェクトのDN(識別名)です。このパラメーターが省略されている場合、stdin(標準入力)からパラメーターを得ます。 |
-newparent <親DN> | オブジェクトの移動先である、新しい親の場所のDNです。 |
-newname <新しい名前> | オブジェクトの変更後の名前である、新しいRDN(相対識別名)値です。 |
{-s <サーバー> | -d <ドメイン>} | -s <サーバー> は名前 <サーバー> で AD DC/LDSインスタンスに接続します。 -d <ドメイン> はドメイン <ドメイン> のAD DCに接続します。 既定値: ログオン ドメインのAD DC |
-u <ユーザー名> | <ユーザー名> として接続します。 既定値: ログオンしているユーザーユーザー名は “ユーザー名”、”ドメインユーザー名”、またはユーザー プリンシパル名(UPN)で指定します。 |
-p {<パスワード> | *} | ユーザー<ユーザー名> のパスワードです。 *を指定した場合は、パスワードの入力が求められます。 |
-q | Quietモード: 標準出力への出力をすべて抑制します。 |
{-uc | -uco | -uci} | -ucパイプからの入力またはパイプへの出力がUnicode形式であることを指定します。 -ucoパイプまたはファイルへの出力がUnicode形式であることを指定します。 -uciパイプまたはファイルからの入力がUnicode形式であることを指定します。 |