ファイル サーバー リソース マネージャーで使用できるコマンドおよびそのオプションについて その34

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ファイル サーバー リソース マネージャー (FSRM) は、Windows Server 2003 R2から標準搭載された機能です。

FSRMを使用することで、ディスク ボリュームやフォルダに対して、クォータの設定を実施したり、特定種類のファイルの保存を禁止 (ファイル スクリーン) 、加えて、ディスク ボリュームやフォルダの使用状況といった記憶域に関するレポートの生成が可能となります。

これらの機能は、GUI上から設定することが可能ですが、コマンド ラインから実行することも可能です。

ここでは、Filescrn Screen Addについて纏めました (Windows Server 2008 R2 SP1上で確認、本記事以外のコマンドおよびサブコマンドについては、「ファイル サーバー リソース マネージャーで使用できるコマンドおよびそのオプションについて その1」、Filescrn Screenコマンドにおける他のパラメーターについては、「ファイル サーバー リソース マネージャーで使用できるコマンドおよびそのオプションについて その32」を参照)。

■説明

新しいファイル スクリーンを追加および構成します。

■構文

Filescrn Screen Add /Path:パス
     {/SourceTemplate:テンプレート | /Add-Filegroup:追加ファイル グループ}
     [/Type:{Active|Passive}]
     [/Add-Notification:通知の種類,構成ファイル]
     [/Overwrite | /Ignore] [/Remote:コンピューター]

■パラメーター

パラメーター 説明
/Path:パス 指定されたパスにファイル スクリーンを構成します。
次のワイルドカードがサポートされます:
     .  – パスで指定されたフォルダー
     *  – パスの直下のすべてのサブフォルダー
/SourceTemplate:テンプレート テンプレートからファイル スクリーンを構成します。
/Add-Filegroup:追加ファイル グループ このファイル スクリーンに対してブロックされているファイル グループの一覧に、追加ファイル グループを追加します。
このスイッチは複数回指定できます。
/Type:{Active|Passive} ファイル スクリーンにアクティブまたはパッシブを指定します。
     Active  – ユーザーは承認されていないファイルを保存できない (既定)
     Passive – ユーザーは承認されていないファイルを保存できるが、通知が発信される
/Add-Notification:通知の種類,構成ファイル 通知を追加します。
このスイッチは複数回指定できます。
使用するパラメーターは次のとおりです:
     通知の種類 – 次のうちの1つです:
          M – 電子メールの通知
          E – イベント ログの通知
          C – コマンド ラインの通知
          R – レポートの通知
     構成ファイル – 構成ファイルへのパス
/Overwrite ファイル スクリーンが既に存在する場合、上書きします。
/Ignore ファイル スクリーンが既に存在するパスを無視します。
/Remote:コンピューター 指定されたコンピューターで操作を実行します。

構成ファイルの構文を表示するには「Filescrn Notification /?」と入力してください。

■例

D:scratchフォルダーに対してユーザーは承認されていないファイルを保存できるが通知が発信される、ブロックされているファイル グループの一覧に「Audio and Video Files」、および「screen-emailadmin.txt」ファイルに記載されている内容をもとに電子メールの通知を行うファイル スクリーンを追加します (ファイル スクリーンが既に存在している場合は上書きします)。

Filescrn Screen Add /Path:D:scratch /Type:Passive /Add-Filegroup:"Audio and Video Files" /Add-Notification:M,screen-emailadmin.txt /Overwrite

[参考]

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