ファイル サーバー リソース マネージャー (FSRM) は、Windows Server 2003 R2から標準搭載された機能です。
FSRMを使用することで、ディスク ボリュームやフォルダに対して、クォータの設定を実施したり、特定種類のファイルの保存を禁止 (ファイル スクリーン) 、加えて、ディスク ボリュームやフォルダの使用状況といった記憶域に関するレポートの生成が可能となります。
これらの機能は、GUI上から設定することが可能ですが、コマンド ラインから実行することも可能です。
ここでは、Storrept Admin Defaultsについて纏めました (Windows Server 2008 R2 SP1上で確認、本記事以外のコマンドおよびサブコマンドについては、「ファイル サーバー リソース マネージャーで使用できるコマンドおよびそのオプションについて その1」、Storrept Adminコマンドにおける他のパラメーターについては、「ファイル サーバー リソース マネージャーで使用できるコマンドおよびそのオプションについて その60」を参照)。
■説明
既定のレポートを構成します。
■構文
Storrept Admin Defaults [/Scheduled:スケジュールされたパス] [/Scheduled:スケジュールされたパス] [/Incident:インシデントのパス] [/Ondemand:オン デマンドのパス] [/FileGroups-FilesByFileGroup:”ファイル グループの一覧”] [/FileName-FilesByOwner:パターン] [/FileName-LargeFiles:パターン] [/FileName-LeastRecentlyAccessed:パターン] [/FileName-MostRecentlyAccessed:パターン] [/MinAge-FileScreenAudit:最短時間] [/MinAge-LeastRecentlyAccessed:最短時間] [/MaxAge-MostRecentlyAccessed:最長時間] [/MinSize-LargeFiles:最小サイズ[kb|mb|gb]] [/MinUse-QuotaUsage:最小使用率] [/Owners-FilesByOwner:”所有者の一覧”] [/Owners-FileScreenAudit:” 所有者の一覧”] [/Property-FilesByProperty:”プロパティ名”] [/Remote:コンピューター] |
■パラメーター
パラメーター | 説明 |
/Scheduled:スケジュールされたパス | スケジュールされたパスに、スケジュール レポートを保存します。 |
/Incident:インシデントのパス | インシデントのパス インシデントのパスに、インシデント (通知) レポートを保存します。 |
/Ondemand:オン デマンドのパス | オン デマンドのパスに、オン デマンド レポートを保存します。 |
/FileGroups-FilesByFileGroup:”ファイル グループの一覧” | レポートの種類FilesByFileGroupのファイル グループの一覧を設定します。 “ファイル グループの一覧”には、1つ以上のファイル グループを’|’で区切って指定します。 この一覧を空にすると、すべてのファイル グループが指定されます。 |
/FileName-FilesByOwner:パターン /FileName-LargeFiles:パターン /FileName-LeastRecentlyAccessed:パターン /FileName-MostRecentlyAccessed:パターン |
指定されたファイル名パターン フィルターを、オプションが示すレポートの種類に対して設定します。 |
/MinAge-FileScreenAudit:最短時間 /MinAge-LeastRecentlyAccessed:最短時間 |
ファイル アクセスまたはスクリーン処理の違反の最短時間 (日数) を、オプションが示すレポートの種類に対して設定します。 |
/MaxAge-MostRecentlyAccessed:最長時間 | 指定された最長ファイル アクセス時間 (日数) を、レポートの種類MostRecentlyAccessedに対して設定します。 |
/MinSize-LargeFiles:最小サイズ[kb|mb|gb] | 指定された最小ファイル サイズを、レポートの種類LargeFilesに対して設定します。 既定では最小サイズの単位はKBです。他の単位を指定するには”kb”、”mb”、”gb”を追加します。 |
/MinUse-QuotaUsage:最小使用率 | 指定されたクォータ最小使用率 % を、レポートの種類QuotaUsageに対して設定します。 |
/Owners-FileScreenAudit:”所有者の一覧” /Owners-FilesByOwner:”所有者の一覧” |
指定されたファイル所有者の一覧を、オプションが示すレポートの種類に対して設定します。 “所有者の一覧” には1人以上のユーザーを’|’で区切って指定します。この一覧を空にすると、すべてのユーザーが指定されます。 |
/Property-FilesByProperty:”プロパティ名” | レポートの種類FilesByPropertyにプロパティ名を設定します。 |
/Remote:コンピューター | 指定されたコンピューターで操作を実行します。 |
■例
現在構成されている既定のレポートを一覧表示します。
Storrept Admin Defaults
D:reportsフォルダーにオン デマンド レポートを保存、レポートの種類LargeFilesに対して、最小ファイル サイズを50MBに設定します。
Storrept Admin Defaults /Ondemand:D:reports /MinSize-LargeFiles:50mb
[参考]
- ファイル サーバー リソース マネージャ
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc754810(WS.10).aspx - Storrept
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc753567(WS.10).aspx - Storrept admin
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc742067(WS.10).aspx - Storrept admin defaults
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc742085(WS.10).aspx
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