FPE 2010のForefront管理シェルで使用できるコマンドレット (Set-FseSignatureOptions) について

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Forefront Protection 2010 for Exchange Server (FPE 2010) のForefront管理シェルは、PowerShellを用いたコマンドラインインタフェースです。

Forefront管理シェルは、FPE 2010の管理を目的として様々なコマンドレットが用意されていますが、 オンライン上では説明のみで詳細なコマンド オプション情報については公開されていないようです。

このヘルプ情報について、オンライン上で日本語として確認したいと思い、本ブログ上で纏めたいと思います (内容については「Get-Help」コマンドレットの-Fullオプションを用いて実行した結果を編集したものとなります)。

この記事では、「Set-FseSignatureOptions」コマンドレットについて記載します (他のコマンドレットについては、「FPE 2010のForefront管理シェルで使用できるコマンドレットについて」を参照)。

■名前

Set-FseSignatureOptions

■概要

エンジンおよび定義の更新オプションを設定します。

■構文

Set-FseSignatureOptions [-DownloadTimeout <int>] [-ProxyEnabled <Boolean>]
[-ProxyPassword <string>] [-ProxyPort <int>] [-ProxyServer <string>]
[-ProxyUsername <string>] [-RedistributionServer <Boolean>]
[-UNCEnabled <Boolean>] [-UNCPassword <string>] [-UNCUsername <string>]
[-UpdateAtStartup <Boolean>] [<CommonParameters>]

■説明

プロキシ情報やUNC (汎用名前付け規則) 情報を含む、エンジン定義の更新オプションを設定します。さらに、定義を再配布するためにサーバーを使用するかどうかも指定できます。

■パラメーター

-DownloadTimeout <int>
エンジン定義のダウンロードがタイムアウトになるまでの時間を秒単位で指定します。タイムアウトが発生すると、次のスケジュールされた間隔でダウンロードが再試行されます。省略可能です。既定値は300秒 (5分) です。最小は60秒で、最大は86400秒 (24時間) です。

必須 false
位置 named
既定値 300
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false

-ProxyEnabled <Boolean>
プロキシ サーバーを使用するかどうかを示します。省略可能です。指定可能な値は$falseおよび$trueです。既定値の$falseは、プロキシ サーバーを使用しないという指定です。$trueを入力する場合、-ProxyServer、-ProxyPort、さらに必要に応じて -ProxyUsernameと -ProxyPasswordも設定する必要があります。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-ProxyPassword <string>
プロキシ サーバー経由でのアクセスを許可する目的で -ProxyUsernameパラメーターに関連付けられるパスワードを指定します。省略可能です。値は128文字以内の文字列です。既定では空白です。セキュリティ上の理由から、入力した値は暗号化されます。設定をエクスポートしてインポートする場合、(引き続き暗号化されますが) パスワードは有効です。

注意: パスワードは、エクスポート元と同じサーバーにインポートする必要があります。別のサーバーにインポートすると、警告メッセージが返されます。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false

-ProxyPort <int>
プロキシ サーバーのポートを指定します。省略可能です。値は最大値65535の整数です。インストール時に値が入力されていない限り、既定値は空白です。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-ProxyServer <string>
プロキシ サーバーの名前または IP アドレスを指定します。省略可能です。値は256文字以内の文字列です。インストール時に値が入力されていない限り、既定値は空白です。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-ProxyUsername <string>
プロキシ サーバーへのアクセス権があるユーザーの名前を指定します。省略可能です。値は128文字以内の文字列です。既定では空白です。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-Cached <switch>

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-RedistributionServer <Boolean>
サーバーを再配布 (ハブ) サーバーとして使用するかどうかを指定します。省略可能です。再配布サーバーは、定義の更新を直接取得するためのプライマリ更新パスが設定されているサーバーです。組織内の他のサーバー (スポーク サーバー) はすべて、UNC (汎用名前付け規則) 更新を使用して、再配布サーバーから更新を取得します。指定可能な値は$falseおよび$trueです。既定値の$falseは、現在のサーバーを再配布サーバーにしないことを指定します。再配布サーバーを指定する場合は、他のすべてのサーバーが、プライマリ更新パスで共有ディレクトリ (\<ServerName><ShareName> という形式) を参照する必要があります。

プライマリ更新パスを設定するには、Set-FseSignatureUpdateコマンドレットを使用します。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false

-UNCEnabled <Boolean>
更新された定義を、インターネットからではなく、ローカル (ハブ) サーバーから取得するかどうかを示します。省略可能です。指定可能な値は$falseおよび$trueです。既定値の$falseは、UNC (汎用名前付け規則) 更新を使用しないという指定です。$trueを入力する場合は、-UNCUsername (および、必要に応じて -UNCPassword) も設定し、さらに、-RedistributionServerパラメーターを使用してハブ サーバーを指定する必要があります。

プライマリ更新パスを設定するには、Set-FseSignatureUpdateコマンドレットを使用します。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-UNCPassword <string>
汎用名前付け規則 (UNC) パスへのアクセスを許可する目的で -UNCUsername パラメーターに関連付けられるパスワードを指定します。省略可能です。値は128文字以内の文字列です。既定では空白です。セキュリティ上の理由から、入力した値は暗号化されます。設定をエクスポートしてインポートする場合、(引き続き暗号化されますが) パスワードは有効です。

注意: パスワードは、エクスポート元と同じコンピューターにインポートする必要があります。別のコンピューターにインポートすると、警告メッセージが返されます。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する false
ワイルドカード文字を許可する false

-UNCUsername <string>
汎用名前付け規則 (UNC) パスへのアクセス権があるユーザー名を指定します。省略可能です。値は128文字以内の文字列です。既定では空白です。-UNCPasswordも指定する必要があります。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-UpdateAtStartup <Boolean>
サービスの起動時に毎回、定義を自動的に更新するかどうかを指定します。省略可能です。指定可能な値は$falseおよび$trueです。既定値の$falseは、サービスの起動時に毎回、自動的にではなく、Set-FseSignatureUpdateを使用して設定した通常の更新スケジュールに従って、定義を更新することを示します。

必須 false
位置 named
既定値
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

 

<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: VerboseDebugErrorActionErrorVariableWarningActionWarningVariableOutBuffer、およびOutVariable。詳細については、「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。

■入力

 

■出力

 

■メモ

 

■例

例1

 Set-FseSignatureOptions -RedistributionServer $true -ProxyEnabled $true -ProxyServer &quot;172.16.27.19&quot; -ProxyPort 328 -ProxyUserName &quot;ourProxyDomainTrustedUser456&quot; -ProxyPassword &quot;SecretPassword&quot; 

例1:出力結果

There is no output for a successful completion.

例1:説明

現在のサーバーを再配布 (ハブ) サーバーとして指定します。プロキシ情報 (-ProxyEnabled、-ProxyPort、-ProxyUserName、および -ProxyPassword) を設定します。パスワードは暗号化されます。

例2

 Set-FseSignatureOptions -UNCEnabled $true -UNCUserName &quot;ourUNCdomainTrustedUser123&quot; –UNCPassword &quot;AnotherSecretPassword&quot;
Set-FseSignatureUpdate -PrimaryUpdatePath &quot;\Server2signatureshare&quot; 

例2:出力結果

There is no output for a successful completion.

例2:説明

UNC更新を設定します。ourUNCdomainにTrustedUser123というユーザーも設定し、パスワード (暗号化済み) を”AnotherSecretPassword”に設定します。Set-FseSignatureUpdateコマンドレットを使用して、ハブ サーバーを参照するプライマリ更新パスを設定します。

■関連するリンク

  • Set-FseSignatureOptions
  • Get-FseSignatureUpdate
  • Get-FseSignatureUpdate
  • Start-FseSignatureUpdate

[参考]

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