Forefront Protection 2010 for Exchange Server (FPE 2010) のForefront管理シェルは、PowerShellを用いたコマンドラインインタフェースです。
Forefront管理シェルは、FPE 2010の管理を目的として様々なコマンドレットが用意されていますが、 オンライン上では説明のみで詳細なコマンド オプション情報については公開されていないようです。
このヘルプ情報について、オンライン上で日本語として確認したいと思い、本ブログ上で纏めたいと思います (内容については「Get-Help」コマンドレットの-Fullオプションを用いて実行した結果を編集したものとなります)。
この記事では、「Set-FseLicensing」コマンドレットについて記載します (他のコマンドレットについては、「FPE 2010のForefront管理シェルで使用できるコマンドレットについて」を参照)。
■名前
Set-FseLicensing
■概要
Microsoft Forefront Protection 2010 for Exchange Server (FPE) のサブスクリプションのライセンス認証または更新を行います。
■構文
Set-FseLicensing [-ExpirationDate <DateTimeOffset>] [-LicenseNumber <string>] [-Productkey <string>] [<CommonParameters>] |
■説明
Microsoft Forefront Protection 2010 for Exchange Server (FPE) のサブスクリプションのライセンス認証または更新を行います。
製品のラインセス認証を初めて行う場合は、Set-FseLicensingに次のパラメーターを渡します。
- Product Key: 29文字の英数字キーです。製品を評価状態からサブスクリプション状態に変更するときに使用します。
- License Number: 契約有効期限です。
以降、製品を更新するには、新しいライセンス番号と更新日を指定して再度コマンドレットを実行します。その際、プロダクト キーを入力する必要はありません。
■パラメーター
-ExpirationDate <DateTimeOffset>
製品の有効期限日を指定します。省略可能です。契約有効期限に合わせて指定する必要があります。現在の日付より後でなければなりませんが、現在の日付との差が6年と1日を超えてはなりません。日付は、ロケールで使用される形式で入力します。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | no value |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-LicenseNumber <string>
7桁のライセンス契約番号です。省略可能です。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | no value |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Productkey <string>
FPEを評価製品からサブスクリプション製品に変更する29文字の英数字キーです。省略可能です。キーは、ハイフンで区切られた5文字の5つの文字列として入力します。スペースは含まれません。プロダクト キーは、製品の有効期間中、1回だけ入力します。以降、更新時に、プロダクト キーを入力する必要はありません。
プロダクト キーは、契約に署名した時点で提供されます (MVLSのサイトで入手できます)。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | no value |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer、およびOutVariable。詳細については、「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。
■入力
■出力
■メモ
■例
例1
Set-FseLicensing -ProductKey S3342-J2FPR-J7K8F-K23F8-K149F -LicenseNumber 1234567 -ExpirationDate 12/31/2011
例1:出力結果
There is no output if the command completes successfully. |
例1:説明
与えられたキーで製品のライセンス認証を行い、ライセンス番号を入力し、ライセンスの有効期限として2011年12月31日を指定します。
例2
Set-FseLicensing -LicenseNumber 7654321 -ExpirationDate 12/31/2011
例2:出力結果
There is no output if the command completes successfully. |
例2:説明
新しいライセンス番号で製品を更新し、ライセンス有効期限を2011年12月31日まで延長します。
例3
Set-FseLicensing -LicenseNumber 1234567 -ExpirationDate 12/31/2011
例3:出力結果
Please enter the product key to activate your subscription license first. |
例3:説明
製品のライセンス認証を行うためのプロダクト キーが入力されていないため、この試行は失敗します。評価製品からサブスクリプション ライセンスに変更するにはプロダクト キーが必要であることを知らせるメッセージが表示されます。
例4
Set-FseLicensing -ProductKey S3342-J2FWR-J328F-K23F8-K249F
例4:出力結果
There is a warning message reminding you to enter the license number and the expiration date. |
例4:説明
与えられたキーを使用して製品のライセンス認証を行います。有効期限の既定値は 3 年後です。有効期限とライセンス番号を指定しないと、追加手順を実行するように指示する警告が表示されます。したがって、この後で次のように入力してください。
Set-FseLicensing -LicenseNumber 1234567 -ExpirationDate 04/01/2011
■関連するリンク
- Get-FseLicensing
[参考]
- Forefront Protection 2010 for Exchange Server : ホーム
http://www.microsoft.com/japan/forefront/protection-for-exchange/default.mspx - Microsoft Forefront Protection 2010 for Exchange Server
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc482977.aspx - Forefront Protection 2010 for Exchange Server : ホワイト ペーパー
http://www.microsoft.com/japan/forefront/protection-for-exchange/white-papers.mspx - Updates for Microsoft Forefront and Related Technologies
http://technet.microsoft.com/en-us/forefront/ff899332
コメント
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