Windows Storage Server 2012 は、マイクロソフト パートナーであるハードウェア ベンダーが提供するネットワーク接続ストレージ (NAS) アプライアンスにおいて、高いパフォーマンス、信頼性、スケーラビリティが得られる、Windows Server 2012 プラットフォームです。
ベースとしては、Windows Server 2012 となりますが、各エディションで同様の機能が使用できるかどうか気になったので、情報として纏めてみました。
Windows Storage Server 2012 における各エディションの概要について
Windows Storage Server 2012 における各エディションの概要は、以下のとおり。
- Windows Storage Server 2012 Workgroup
- 最大 50 の接続数
 - 単一の CPU ソケット
 - 最大 32 GB のメモリ
 - 最大 6 個のディスク (外部 SAS ディスクなし)
 
 - Windows Storage Server 2012 Standard
- 接続数の制限なし
 - 最大 64 の CPU ソケット
 - 最大 2 TB のメモリ
 - ディスク数の制限なし
 - 重複除去、仮想化 (ホストと記憶域のディスク管理ツール用の 2 つの仮想マシン)、ネットワーキング サービス (ドメイン コントローラーなし) のサポート
 - 高可用性のためのフェールオーバー クラスタリング
 - WAN トラフィック削減のための BranchCache
 
 
Windows Storage Server 2012 における各エディションのハードウェア要件について
Windows Storage Server 2012 における各エディションのハードウェア要件は、以下のとおり。
| ハードウェア要件 | Workgroup | Standard | 
| アーキテクチャ | x64 | x64 | 
| 最大 CPU ソケット | 1 | 64 | 
| 最大物理メモリ | 32 GB | 2 TB | 
| 最大ディスク数 | 6 (外部 SAS ディスクなし)  | 
無制限 | 
| 最大 SMB 接続 | 250 | 無制限 | 
| 最大接続ユーザー数 | 50 | 無制限 | 
| 1 ライセンスあたりの 利用可能プロセッサ数  | 
1 | 2 | 
Windows Storage Server 2012 における各エディションの役割および機能について
Windows Storage Server 2012 における各エディションで利用可能な役割および機能は、以下のとおり。
| 役割、もしくは機能 | Workgroup | Standard | 
| Active Directory ドメイン コントローラー | × | × | 
| ドメイン参加 | ○ | ○ | 
| Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス  (AD LDS)  | 
○ | ○ | 
| Active Directory 証明書サービス  (AD CS)  | 
× | × | 
| Active Directory フェデレーション サービス  (AD FS)  | 
× | × | 
| Active Directory Rights Management サービス  (AD RMS)  | 
× | × | 
| Branch Cache 分散キャッシュ モード | ○ | ○ | 
| Branch Cache ホスト型キャッシュ モード | × | ○ | 
| フェールオーバー クラスタリング | × | ○ | 
| データ重複除去 | × | ○ | 
| 仮想化 (Hyper-V ホスト、もしくはゲスト サポート)  | 
× | ○ (2 VM)  | 
| DHCP サーバー | × | ○ | 
| DNS サーバー | × | ○ | 
| WINS サーバー | × | ○ | 
| アプリケーション サーバー | × | × | 
| ネットワーク ポリシー | × | × | 
| Windows 展開サービス (WDS)  | 
× | × | 
| iSCSI ソフトウェア ターゲット | ○ | ○ | 
| BitLocker | ○ | ○ | 
注: Windows Storage Server に、フェールオーバー クラスタリングを構成する際、クラスター通信用とパブリック通信用のネットワーク インタフェースを別々にすることを推奨します。
Windows Storage Server に、iSCSI ソフトウェア ターゲットを持つフェールオーバー クラスタリングを構成する際、Microsoft Multipath I/O (MPIO) もしくは負荷分散とパス冗長化を提供する負荷分散およびフェールオーバー (LBFO) を用いて複数の ネットワーク インタフェースが利用可能です。
[参考]
- Windows Server 2012 | マイクロソフト サーバー & クラウド プラットフォーム
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-server/default.aspx - Windows Storage Server | マイクロソフト サーバー & クラウド プラットフォーム
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-storage-server/default.aspx - Windows Server 2012
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh801901.aspx - Windows Storage Server Overview
http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj643303.aspx - Windows Storage Server 2008 R2のエディション比較について | 焦げlog
https://kogelog.com/2011/02/14/20110214-01/ 

  
  
  
  
コメント
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