Azure Site Recovery を用いた Azure IaaS 仮想マシン の DR 対策 (プレビュー) について

スポンサーリンク
Microsoft Store (マイクロソフトストア)

2017/05/31 (現地時間) に Azure Site Recovery を用いて Azure IaaS 仮想マシンを別リージョンにレプリケーション、フェールオーバーすることが可能な DR 対策 (プレビュー) が公開されました。

これまでも Azure IaaS 仮想マシンを別リージョンにレプリケーションすることはできましたが、以前公開した記事のように 物理マシンと同様の方式 (管理するためのサーバーが別途必要) で設定、実施する必要がありました。また、この方法の場合、フェールオーバーは実施できましたが、フェールバックは不可でした。

今回のプレビューでは、Azure ポータル上だけの操作で、設定、フェールオーバーすることが可能となり、また再保護の設定は必要となりますが、フェールバックも可能となっています。

サポートする OS や制限事項などについては、以下の Microsoft Docs に記載がありますので、試してみる前に目を通しておくと良いかと思います。

画面のハードショット

備忘録として (GA になったら再度取り直す予定ですが)。

レプリケーション設定

「ソース リソース グループ」は、Recovery Services コンテナーを作成したサブスクリプションかつ選択した「ソースの場所」に作成されているリソース グループが選択できます。

また、[クラシック] も一応選択できますが、非サポートです。(2017/06/10 訂正)

リソース グループ内に存在する Azure IaaS 仮想マシン一覧が表示されるので、対象の Azure IaaS 仮想マシンを選択します。

注意点としては、Managed Disks で構成されている、Azure IaaS 仮想マシンが起動していない場合などは以下のような警告が表示されますが、動作している OS のバージョンまではチェックしていません。この時点でサポートしていない Windows Server 2016 などについては、レプリケーションを有効にしたタイミングでエラーとなります。

ターゲットの場所を選択、[ターゲット リソースの作成] でレプリケーション用のリソースが作成されます。

ターゲットはどこでも選択できるわけではなく、地域内になるようです。

カスタマイズも可能なようです。

レプリケーション ポリシーの設定値はちゃんとあるようです。

  • 復旧ポイントの保持期間 : 0 ~ 72 時間
  • アプリ整合性スナップショットの頻度 : オフ、1 ~ 12 時間

リソースが作成されるまで、放置。

レプリケーションを有効にクリックすることで、設定、レプリケーションが開始します。

レプリケーション同期状況は、[レプリケートされたアイテム] から確認できます。

同期が完了すると、フェールオーバー後のマシン名や、サイズ、リソース グループの変更ができる模様。

レプリケーション同期設定を格納している、リソース グループは、キャッシュ用と、それ以外 (VNet、可用性セットなど) が格納されています。フェールオーバーしていないので、仮想マシン リソースは作成されません。

レプリケーションの無効化

レプリケーションの無効化を行うことで、対象の Azure IaaS 仮想マシンのレプリケーションを停止することができます。[レプリケーションを無効にして削除 (推奨)] と [削除] がありますが、再度設定したい場合には、[レプリケーションを無効にして削除 (推奨)] を選択するのがよいです。保護対象の Azure IaaS 仮想マシンが既に削除済みの場合は、[削除] を選択しましょう。

設定確認、変更

ネットワーク構成やレプリケーション ポリシーを確認、変更したい場合には、[Site Recovery インフラストラクチャ] の [AZURE 仮想マシンの場合] から行えます。

テスト フェールオーバー

複数の仮想マシンを選択してのテスト フェールオーバーはできない模様。

復旧ポイントとテスト フェールオーバー後に使用する VNet を選択できます。

フェールオーバー本番で使用する VNet を選択した場合には、以下の警告が表示されます。

テスト フェールオーバーを完了するには、[テスト フェールオーバーのクリーンアップ] を実施。

フェールオーバー

テスト フェールオーバー同様、複数の仮想マシンを選択してのフェールオーバーはできない模様。

ロード バランサーや NSG、パブリック IP などは、移行されない模様。

可用性セットは、設定されている模様 (1 台だけでやっているんでよくわからないですね)。

フェールオーバー先で稼働すると決めたら、コミットしましょう。

再保護

再保護を設定すると、レプリケート元だった仮想マシンは削除されてしまいました。

Site Recovery ジョブ

レプリケーションの有効化、フェールオーバー、再保護といった設定の進行状況は [ジョブ] – [Site Recovery ジョブ] から確認することが可能です。

レプリケーション有効化

テスト フェールオーバー

フェールオーバー

フェールオーバー後のコミット

再保護

コミットしていない場合は、再保護のタイミングで実施されます。

レプリケーションの削除

  • [レプリケーションを無効にして削除 (推奨)] の場合
  • [削除] の場合

参考