Azure Stack Development Kit (Build 1.1811.0.101) がリリースされました

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Azure Stack Development Kit (ASDK) の最新版である Build 1.1811.0.101 がリリースされました。

Azure Stack Development Kit Downloader から Build 番号の確認やダウンロードが可能です。

ASDK Build 1.1811.0.10 のリリースに伴い、リリースノートも対応した Build の内容に更新されています。

Microsoft Azure Stack Development Kit – Build 1.1811.0.101 について (意訳)

新しい機能

このビルドには、Azure Stack に関する次のような改善と修正が含まれています :

  • ASDK には、一連の新しい最小および推奨ハードウェア要件とソフトウェア要件があります。これらの新しい推奨仕様は、Azure Stack の展開計画の考慮事項 に記載されています。Azure Stack プラットフォームが進化するにつれて、より多くのサービスが利用可能になり、より多くのリソースが必要になる可能性があります。スペックの増加は、これらの改訂された推奨事項を反映しています。

修正された問題

  • パブリック IP アドレス使用量メーターのデータが、レコードの作成日時を示す TimeDate スタンプではなく、各レコードに対して同じ EventDateTime 値を示していた問題を修正しました。このデータを使用して、パブリック IP アドレスの使用状況を正確に把握することが可能です。
  • Azure Stack ポータルを使用して新しい仮想マシン (VM) を作成するときに発生した問題を修正しました。VM サイズを選択すると、USD/Month 列に Unavailable メッセージが表示されました。この列は表示されなくなりました。VM 価格設定列の表示は Azure Stack ではサポートされていません。
  • 管理ポータルで、ユーザー登録の詳細にアクセスする際、ブレードを閉じて [最近] をクリック後に、ユーザー登録名が表示されなかった問題を修正しました。現在はユーザー登録名が表示されます。
  • 管理ポータルとユーザー ポータルの両方の問題を修正 : ポータル設定をクリックして [すべての設定とプライベート ダッシュボードを削除] を選択すると、正常に機能せず、エラー通知が表示されました。
  • 管理ポータルとユーザー ポータルの両方の問題を修正 : Azure Stack では使用できないのに、[すべてのサービス] 配下で [DDoS 保護プラン] のアセットが誤って表示されていました。
  • 新しい Azure Stack 環境をインストールした際、Activation Required が必要であることを示すアラートが表示されない問題を修正しました。現在は正しく表示されます。
  • ADFS を使用しているときに RBAC ポリシーをユーザー グループに適用できない問題を修正しました。
  • パブリック VIP ネットワークからアクセスできないファイル サーバーが原因でインフラストラクチャ バックアップが失敗する問題を修正しました。この修正により、インフラストラクチャ バックアップ サービスがパブリック インフラストラクチャ ネットワークに戻されます。この問題に対処する 1809 用の最新の Azure Stack 修正プログラムを適用した場合、1811 更新プログラムでこれ以上修正は行われません。
  • Azure Stack 管理ポータル、もしくはユーザー ポータルへのサインインに使用していたアカウントが、Unidentified user として表示される問題を修正しました。このメッセージは、アカウントに姓または名が指定されていない場合に表示されました。
  • ポータルを使用して仮想マシン スケール セット (VMSS) を作成し、Internet Explorer を使用しているときにインスタンス サイズのドロップ ダウンが正しく読み込まれない問題を修正しました。このブラウザは、現在正常に動作します。
  • Infrastructure ロール インスタンスが利用できない、またはスケール ユニット ノードがオフラインであることを示すノイズの多いアラートが生成される問題を修正しました。

既知の問題

ポータル

  • 管理ポータルとユーザー ポータルの両方で “Docker,” を検索した場合、アイテムは誤って返されます。Azure Stack では利用できません。作成しようとすると、エラーが表示されたブレードが表示されます。
  • アドオン プランとしてユーザー サブスクリプションに追加されたプランは、ユーザー サブスクリプションからプランを削除しても削除できません。プランは、アドオン プランを参照しているサブスクリプションも削除されるまで残り続けます。
  • バージョン 1804 で導入された 2 つの管理サブスクリプションの種類は使用しないでください。サブスクリプションの種類は、Metering サブスクリプション、および Consumption サブスクリプションです。これらのサブスクリプションの種類は、バージョン 1804 以降の新しい Azure Stack 環境に表示されますが、まだ使用することはできません。引き続き既定プロバイダーのサブスクリプションの種類を使用してください。
  • ユーザー サブスクリプションを削除すると、孤立したリソースになります。回避策として、まずユーザー リソース、もしくはリソース グループ全体を削除してから、ユーザー サブスクリプションを削除します。
  • Azure Stack ポータルを使用してサブスクリプションに対するアクセス許可を表示することはできません。回避策として、権限を確認するために PowerShell を使用してください。

Compute

  • v2 サフィックスを含むサイズの VM をデプロイする : 例として Standard_A2_v2 の場合、サフィックスを Standard_A2_v2 (小文字の v) と指定する必要があります。Standard_A2_V2 (大文字の V) は使用しないようお願いします。これは グローバル Azure では動作しますが、Azure Stack では動作しません。
  • Add-AzsPlatformImage コマンドレットを使用する場合は、ディスクがアップロードされるストレージ アカウントの URI として -OsUri パラメーターを使用する必要があります。ディスクのローカル パスを使用すると、コマンドレットは次のエラーで失敗します : Long running operation failed with status ‘Failed’.
  • ポータルを使用して、プレミアム VM サイズ (DS、Ds_v2、FS、FSv2) で仮想マシン (VM) を作成すると、VM はスタンダード ストレージ アカウントで作成されます。スタンダード ストレージ アカウントでの作成は、機能的、IOP、または請求に影響を与えません。プレミアム ディスクをサポートするサイズでストレージ ディスクを使用することを選択しました。: You’ve chosen to use a standard disk on a size that supports premium disks. This could impact operating system performance and is not recommended. Consider using premium storage (SSD) instead.
  • 仮想マシン スケール セット (VMSS) 作成エクスペリエンスは、展開のオプションとして CentOS-based 7.2 を提供します。 このイメージは Azure Stack では使用できないため、展開用に別の OS を選択するか、オペレーターが marketplace に展開する前にダウンロードした別の CentOS イメージを指定する ARM テンプレートを使用してください。
  • VM のデプロイで拡張機能をプロビジョニングするのに時間がかかりすぎる場合、VM の割り当てを解除、もしくは削除するためにプロセスを停止しようとするのではなく、プロビジョニングのタイムアウトを許可する必要があります。
  • Linux VM 診断機能は、Azure Stack ではサポートされていません。VM 診断機能を有効にして Linux VM をデプロイすると、そのデプロイは失敗します。診断設定でLinux VM の基本メトリックを有効にすると、そのデプロイも失敗します。
  • サブスクリプション 設定内で [Microsoft.Insight] リソース プロバイダーを登録し、ゲスト OS 診断を有効にした Windows VM を作成する場合、VM 概要ページのCPU パーセンテージ グラフはメトリック データを表示できなくなります。VM の CPU パーセンテージ チャートを検索するには、Metrics ウィンドウに移動し、サポートされているすべての Windows VM ゲスト メトリックを表示します。
  • Managed ディスクは、プロビジョニング可能な Managed ディスクの最大容量を制限するために、2 つの新しい Compute クォータの種類を作成します。既定では、2048 GiB が各 Managed ディスク クォータの種類に割り当てられています。ただし、次の問題が発生する可能性があります :
    • 1808 アップデートの前に作成されたクォータの場合、2048 GiB が割り当てられていますが、管理対象ディスク クォータには管理ポータルで値 0 が表示されます。実際のニーズに基づいて値を増減することができます。新しく設定されたクォータ値は、既定の 2048 GiB よりも優先されます。
    • クォータ値を 0 に更新すると、既定値の 2048 GiB に相当します。回避策として、クォータ値を 1 に設定します。
  • 1811 アップデートを適用した後、Managed ディスクを持つ VM をデプロイする場合、以下の問題が発生する可能性があります :
    1. 1808 アップデート以前にサブスクリプションが作成された場合、Managed ディスクを持つ VM のデプロイは失敗し、内部エラー メッセージが表示されることがあります。エラーを解決するには、各サブスクリプションに対して次の手順を実行します :
      1. テナントポータルで、[サブスクリプション] に移動して購読を見つけます。[リソース プロバイダー][Microsoft.Compute][再登録] の順にクリックします。
      2. 同じサブスクリプション配下で、アクセス制御 (IAM) に移動し、Azure Stack – Managed Disk が表示されていることを確認します。
    2. マルチ テナント環境を構成している場合、ゲスト ディレクトリに関連付けられているサブスクリプションに VM を展開すると、内部エラー メッセージが表示されて失敗することがあります。エラーを解決するには、ゲスト ディレクトリを再設定するためにこの記事に記載されている手順を実行します。

Networking

  • [Networking] で、VPN 接続を作成するために [Create VPN Gateway] をクリックする場合、Policy Based が VPN の種類として表示されます。このオプションは選択できません。Azure Stack でサポートされているのは Route Based オプションのみです。
  • Azure Stack は、IP アドレスごとに単一のローカル ネットワーク ゲートウェイをサポートします。これは、すべてのテナント サブスクリプションで当てはまります。最初のローカル ネットワーク ゲートウェイ接続の作成後、同じ IP アドレスを持つローカル ネットワーク ゲートウェイ リソースを作成しようとする後続の試行はブロックされます。
  • DNS サーバーの設定が [自動] で作成された仮想ネットワークで、カスタム DNS サーバーへの変更が失敗します。更新された設定は、その Vnet の VM にプッシュされません。
  • Azure Stack Secret Rotation 中、パブリック IP アドレスが 2 ~ 5 分間到達不能な期間があります。
  • S2S VPN トンネルを用いてテナントが仮想マシンにアクセスしているシナリオにて、ゲートウェイがすでに作成された後にオンプレミスのサブネットがローカル ネットワーク ゲートウェイに追加された場合、接続が失敗するシナリオが発生する可能性があります。

App Service

  • サブスクリプション内で最初の Azure Function を作成する前に、テナントで Storage リソース プロバイダーを登録する必要があります。

参考

コメント

  1. […] Azure Stack Development Kit (Build 1.1811.0.101) がリリースされました […]

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