Windows Server 2019 で利用可能な WSUS の Windows PowerShell コマンドレット (Set-WsusServerSynchronization) について

以前、WSUS (Windows Server Update Services) の Windows PowerShell コマンドレット一覧 (https://kogelog.com/2013/12/21/20131221-01/) というブログ エントリを公開しましたが、Windows Server 2012 R2 の情報を元にしていました。

さすがに情報の鮮度がなくなっている状況なので、Windows Server 2019 (バージョン 1809; OS ビルド 17763.1039) で確認した WSUS コマンドレットを日本語の情報として纏めてみました。
※Windows Server 2019 と Windows Server 2016 でコマンドレットの違いは (たぶん) ないです。

このブログ エントリでは、「Set-WsusServerSynchronization」コマンドレットのヘルプ情報 (意訳）について記載します (WSUS コマンドレット一覧については、「Windows Server 2019 で利用可能な WSUS の Windows PowerShell コマンドレットについて」を参照)。

Set-WsusServerSynchronization コマンドレット (意訳)

名前

Set-WsusServerSynchronization

概要

WSUS サーバーが Microsoft Update から同期するか、アップストリーム サーバーから同期するかどうかを設定します。

構文

Set-WsusServerSynchronization
  [-InformationAction {SilentlyContinue | Stop | Continue | Inquire | Ignore | Suspend}]
  [-InformationVariable <System.String>]
  [-UpdateServer <IUpdateServer>]
  -SyncFromMU
  [-Confirm]
  [-WhatIf]
  [<CommonParameters>]
Set-WsusServerSynchronization
  [-InformationAction {SilentlyContinue | Stop | Continue | Inquire | Ignore | Suspend}]
  [-InformationVariable <System.String>]
  [-PortNumber <Int32>]
  [-Replica]
  [-UpdateServer <IUpdateServer>]
  [-UseSsl]
  -UssServerName <String>
  [-Confirm]
  [-WhatIf]
  [<CommonParameters>]

説明

Set-WsusServerSynchronization コマンドレットは、Windows Server Update Services (WSUS) サーバーが Microsoft Update もしくはアップストリーム サーバーから同期するかどうかを設定します。このコマンドレットを使用すると、アップストリーム サーバー名、ポート番号、および Secure Sockets Layer (SSL) を使用するかどうかなどの設定を指定可能です。

パラメーター

-InformationAction [<System.Management.Automation.ActionPreference>]

このコマンドレットが情報イベントに応答する方法を指定します。このパラメーターで利用可能な値は、次のとおりです :

• Continue
• Ignore
• Inquire
• SilentlyContinue
• Stop
• Suspend

-InformationVariable [<System.String>]

情報変数を指定します。

-PortNumber [<Int32>]

アップストリーム WSUS サーバーとの通信に使用するポート番号を指定します。

-Replica [<SwitchParameter>]

WSUS サーバーがレプリカ サーバーかどうかを指定します。

-SyncFromMU <SwitchParameter>

WSUS サーバーが Microsoft Update から更新を同期する場合に指定します。

-UpdateServer [<IUpdateServer>]

WSUS サーバーを含むオブジェクトを指定します。この値は、Get-WsusServer コマンドレットを呼び出し、結果の IUpdateServer オブジェクトをこのコマンドレットに渡すことで取得されます。

-UseSsl [<SwitchParameter>]

WSUS サーバーが HTTPS 経由で SSL を使用してアップストリーム サーバーと通信する必要がある場合に指定します。

-UssServerName <String>

更新を同期するローカル サーバー名を指定します。

-Confirm [<SwitchParameter>]

コマンドレットを実行する前に確認を求めます。

-WhatIf [<SwitchParameter>]

コマンドレットを実行した際の結果を表示します。実際にコマンドレットは実行されません。

<CommonParameters>

このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。

入力

• Microsoft.UpdateServices.Commands.IUpdateServer

出力

• None

例

例 1 : 指定したサーバーから同期する

コマンド

 Set-WsusServerSynchronization -UssServerName "Test" -PortNumber 42 -UseSSL 

コマンドの説明

このコマンドは、ローカル WSUS サーバーが、ポート番号 42 と SSL プロトコルを使用して別のサーバー Test と同期する場合に指定します。

例 2 : Microsoft Update から同期する

コマンド

 Set-WsusServerSynchronization -SyncFromMU 

コマンドの実行結果

The Update Server was successfully configured with the following parameters: Synchronize from Microsoft Update

コマンドの説明

このコマンドは、ローカルの WSUS サーバーが Microsoft Update から同期する場合に指定します。

関連するリンク

• Get-WsusServer

参考

• UpdateServices (Windows 10 and Windows Server 2016 PowerShell)
  https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/updateservices/?view=win10-ps
• Set-WsusServerSynchronization
  https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/updateservices/set-wsusserversynchronization?view=win10-ps