認定資格のコンセプトに関する個人的なまとめ

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2021/02/19 (現地時間)、 Microsoft Learn Blog にて、認定資格のコンセプトに関するエントリが公開されました。

先日も Microsoft Learn Blog のエントリ「What goes into creating Microsoft Certifications?」に対して、個人的な考えを含めた形でまとめたブログ エントリを公開しましたが、今回も自分なりに纏めてみました。

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認定資格のコンセプトについて

認定資格 (Certification)

  • 知識やスキルとは独立した評価
    • 知識やスキルを保持しているだけを意味する
    • 知識やスキルの取得プロセス (トレーニング、学習など) は含まれない

ぶっちゃけ、事前学習なしで試験に合格しても認定資格に含まれている知識やスキルを保持していることになるんやで

  •  心理測定の観点から、認定資格の特徴は以下
    • 自分は知識やスキルを保持している、他の人から知識やスキルを保持していることを示される (本人確認)
    • 試験を提出した人が試験を行った人であることを確認している (試験監督)
    • 試験に合格するためには、所定のトレーニング パスを受講することは必須ではない
    • 評価プロセスが心理測定的に健全であることが得られる
      • 有効かどうか (Valid)
        • 試験で測定することになっているものをきちんと測定する
      • 信頼性があるかどうか (Reliable)
        • 試験の内容、戦略が変わらない前提で、繰り返し測定した場合、同じ結果が得られる
      • 公平であるかどうか (Fair)
        • すべての受験者が平等に扱われる (知識やスキルを示すために同じ機会を得られる)

ワイが某試験に何回も落ちてるけど、点数がほぼ同じなのは評価プロセスにおいて信頼性があるということやな (

  • 認定資格者を雇用している会社、組織の場合、IDC 社のホワイトペーパーの内容も考慮する必要がある
    • IT 基盤における重要なプロバイダーから提供される認定プログラムかどうか
    • 認定プログラムが会社、組織の現在や将来の要件に関連するロール (役割) に合わせて調整されているかどうか
    • 認定プログラムで証明される知識やスキルは、テクノロジーとともに進化しているかどうか

 

 

認定証 (Certificate)

  • 認定資格を取得した際に得られるアーティファクト
    • トレーニングに基づいた評価 (assessment) ベースの認定証も取得が可能

Microsoft Learn でラーニング パスやモジュールを完了した際に取得できる実績 (バッチ) も評価ベースの認定証と言えるかな

  • 『認定資格に関連付けられている試験』と『トレーニングに関連付けられている評価』は別物 (区別される)
  • 認定資格更新のプロセスの一環として『更新の試験』ではなく、『更新の評価』と呼んでいる
    • 更新の評価を受けるために、トレーニング (学習教材) を受ける必要はないが、評価対象となるものにフォーカスを当てているため、受けておくと更新できる可能性が高くなる

Microsoft 認定資格の更新を MCP (試験) ではなく、Microsoft Learn (評価) にしたのも、このあたりの考えが元になっているのかも

認定資格関連の用語

  • アクティブな認定資格 (Active certification)
    • 取得した認定資格で有効期限が切れていない認定資格
    • 非アクティブな認定資格 (Inactive certification) とは対照的
      • 有効期限が切れた認定資格
      • 業界で価値がなくなった認定資格
  • 認定資格ダッシュボード (Certification dashboard)
    • アクティブな認定資格などを含む認定資格、試験に関するすべての情報を確認可能なダッシュボード
      • 試験の申し込みや成績証明書の表示、役立つリンクなどが含まれる
  • 認定資格の履歴 (Certification history)
    • 認定資格が終了 (廃止) されてから 2年後、認定資格ダッシュボード内の成績証明書内の「Certification History」に移動される
      • 有効期限が切れた認定資格も「Certification History」に移動される
  • 認定資格の更新 (Certification renewal (renew))
    • 認定資格が有効な場合、認定資格を更新することで、有効期限が延長することができる
      • 認定資格を更新しなかった場合は期限切れとなり、非アクティブとなる
        • 再度取得するためには対象の認定試験 (MCP) に合格する必要がある
    • 認定資格更新の評価 (Certification renewal assessment)
      • 認定資格の有効期限を延長するための知識やスキル能力を実装するために合格する必要がある一連の項目
  • 認定資格の有効期限日 (Certification expiration date)
    • 更新を行わなかった場合に認定資格が無効、非アクティブになる日
  • Fundamentals (Funcamentals)
    • AZ-900 など、Fundamentals 試験に合格、取得することで対象のテクノロジの概念や応用学習のための基礎的な理解があることを証明できる
  • 認定資格の再取得 (Recertification)
    • 対象の認定試験 (MCP) に合格する必要がある
      • 有効期限の延長とは異なる
  • ロール ベース (Role-based)
    • 業界をリードするクラウド ベースの職務と連携
    • ロール ベースの認定資格を取得することで Microsoft プラットフォームおよびテクノロジを用いてその職務で実行するための知識やスキル能力を保持していることを証明できる
  • 廃止された認定資格 (Retired certification)
    • 提供終了となり取得できなくなった認定資格
      • 廃止された試験と関連する
  • 門分野 (Specialty)
    • 専門分野の認定資格を取得することで Microsoft プラットフォームおよびテクノロジを用いてサードパーティ ソリューションを含む業界ソリューションを管理する深い技術知識やスキル能力が検証される
      • 「Microsoft Certified : Azure for SAP Workloads Specialty」など

試験関連の用語

  • 項目 (Item)
    • 試験に関する質問 (問題)
      • 複数の選択肢、シナリオ問題など
  • 試験 (Exam)
    •  本人確認した後、(試験に対して) 安全な環境で指定された時間内に回答する必要がある一連の項目
    • 認定資格を取得するために、1 つ以上の試験に合格する必要がある
    • 有効期限はないが、廃止 (提供終了) となった場合には非アクティブとなる
      • 認定資格の要件として利用できるのは廃止されてから 1 年間となる
    • ベータ試験 (Beta exam)
  • ジョブタスク分析 (Job task analysis : JTA)
    • 特定の職務、専門分野などで成功するために必要なすべての知識や、スキル能力の概要を示すためのプロセス
  • ライブ試験 (Live exam)
    • 試験を受験し、すべての問題に対し回答を終了した際に結果 (スコア) が表示されるバージョン
      • ベータ試験で得られたすべてのフィードバック内容が組み込まれている
    • 試験が廃止される (提供終了) まで利用可能
  • 客観的な部分領域 (Objective domain : OD)
    • 試験の対象となる知識の部分領域、スキル、もしくはタスクの一覧
      • JTA で特栽されたもののサブセット
    • スキル アウトライン ドキュメント (Skill outline document)
      • OD に基づき、受験対象者を定義、試験で評価される知識やスキル能力を一覧化したドキュメント
  • 廃止された試験 (Retired exam)
    • 提供終了となり、受験できなくなった試験
      • 認定資格の要件として利用できるのは廃止されてから 1 年間となる
        • 1 年後に対象の認定資格を取得しなかった (廃止された試験以外にも他の試験に合格する必要があった) 場合は、廃止された試験の後継の試験に合格する必要がある

原文に記載されている表を見たけど、分かりづらかった (

学習/トレーニング関連の用語

  • 継続的な学習 (Continuous learning)
    • 日々進化するテクノロジーに対して自分自身が成長、成功し続けるために必要なこと
      • Microsoft Learn やラーニング パートナーが提供するインストラクター主導のトレーニング受講など自分自身に投資する
  • インストラクター主導のトレーニング (Instructor-led training : ILT)
    • インストラクターが進行役を務める詳細化されたトレーニング コース。
      • 実践的な要素が含まれている Microsoft 公式のコースに基づく
      • ほとんどのトレーニング コースは複数日にわたり行われる
  • 学習者 (Learner)
    • 自分自身です
  • ラーニング パートナー (Learning Partner)
  • ラーニング パス (Learning path)
    • 特定のロール (開発者、アーキテクト、システム管理者など) もしくはテクノロジー (Azure Web Apps、Power BI など )を中心に編成された学習モジュールのコレクション
      • Microsoft Learn のラーニング パスを受講、終了すると、学習しているテクノロジーやロールの様々な側面にすいての新しい理解を得ることが可能
  • Microsoft 認定トレーナー (Microsoft Certificated Trainers : MCTs)
    • ラーニング パートナーを通して提供される ILT コースを主導する Microsoft テクノロジの最高の技術および教育の専門家
      • 技術認定要件を満たしたトレーニングを完了した Microsoft 公式コースを提供する資格がある唯一のインストラクター
      • 組織に所属する方やフリーランスなど、様々
  • Microsoft Learn (Microsoft Learn)
    • 様々なコンテンツによって学習を開始する場所
    • モジュール (Module)
      • Microsoft Learn で学習できるコンテンツの構成要素
        • ビデオ、ラボ (サンドボックス)、記事といった関連ユニットのコレクションを含むコース
    • サンドボックス (Sandbox)
      • Microsoft Learn を通じて利用可能なラボ環境。
        • モジュールの利用期間中にサンドボックス上でリソースを作成、学習することが可能
  • トレーニング (Training)
    • 新しいスキルを取得、新しいキャリア パスの追求、最新のテクノロジーついて情報を入手したい人々を支援するように設計されている
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