Active Directoryに含まれる特定の種類の既存オブジェクトを修正するためのコマンドとして「dsmod」がありますが、ここでは「partitionオプション」について纏めてみることにします。(Windows Server 2008 R2 SP1上で確認。それ以外のオプションについては、「dsmodコマンドのオプションについて その1」を参照。)
■構文
dsmod partition <パーティションDN> [-qdefault <値>] [-qtmbstnwt <パーセント>] [{-s <サーバー> | -d <ドメイン>}] [-u <ユーザー名>] [-p {<パスワード> | *}] [-c] [-q] [{-uc | -uco | -uci}] |
■パラメーター
値 | 説明 |
<パーティションDN> | 複数のパーティション オブジェクトの修正する識別名を指定します。値が省略されている場合、標準入力(stdin)から値を得ることによって別のコマンドからの出力をこのコマンドの入力とするパイプをサポートします。 |
-qdefault <値> | ディレクトリ パーティションの既定のクォータを <値> に設定します。既定のクォータが適用されるのは、パーティションにオブジェクトを持っているか、より特定のクォータの設定が存在するセキュリティ プリンシパル(ユーザー、グループ、コンピューター、InetOrgPerson)すべてです。無制限のクォータを指定するには-1を指定してください。 |
-qtmbstnwt <パーセント> | tombstoneオブジェクトの数について、クォータの使用状況を計算する上で減算するための割合をパーセントで指定します。 パーセントは、<パーセント> で指定し、0から100の間でなければなりません。たとえば、25を指定した場合は、tombstoneオブジェクトの数は、クォータの使用状況を計算する上では、通常のオブジェクトの25、もしくは1/4の数になります。あるユーザーに100のクォータが割りあてられた場合、ユーザーは通常のオブジェクトを最大100個またはtombstoneオブジェクトを最大400個所有できます。 |
{-s <サーバー> | -d <ドメイン>} | -s <サーバー> は名前 <サーバー> で AD DC/LDSインスタンスに接続します。 -d <ドメイン> はドメイン <ドメイン> のAD DCに接続します。 既定値: ログオン ドメインのAD DC |
-u <ユーザー名> | <ユーザー名> として接続します。 既定値: ログオンしているユーザー ユーザー名は “ユーザー名”、”ドメインユーザー名”、またはユーザー プリンシパル名(UPN)で指定します。 |
-p {<パスワード> | *} | ユーザー<ユーザー名> のパスワードです。 *を指定した場合は、パスワードの入力が求められます。 |
-c | 連続操作モードです。複数のターゲット オブジェクトが指定されている場合は、エラーは報告しますが引数の一覧の次のオブジェクトで続行します。 このオプションを指定しないと、最初のエラーでコマンドは終了します。 |
-q | Quietモード: 標準出力への出力をすべて抑制します。 |
{-uc | -uco | -uci} | -ucパイプからの入力またはパイプへの出力がUnicode形式であることを指定します。 -ucoパイプまたはファイルへの出力がUnicode形式であることを指定します。 -uciパイプまたはファイルからの入力がUnicode形式であることを指定します。 |
コメント
[…] Active Directoryの中の既存のクォータの設定を修正します。 (「dsmodコマンドのオプションについて その8」で記載。) […]