Azure PowerShell 同様に Azure の操作がコマンドで実行可能なコマンドライン インターフェース (CLI) である Azure CLI ですが、こちらも定期的にアップデートが行われています。
以前は docs.com 上にあるリリース ノートで日本語情報も表示されていた気がしますが、英語版の内容で表示されてしまうため、v2.24.0/v2.24.1/v2.24.2 の内容についてまとめてみました。
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Azure v2.24.0 (May 25, 2021) の更新内容について (意訳)
- Azure CLI release note – May 25, 2021
https://docs.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/release-notes-azure-cli?tabs=azure-cli#may-25-2021
AKS
- az aks check-acr : “canipull” ポッドが Windows ノードでスケジュールされないよう、nodeslector linux を追加しました。
- SDK をアップデートしました。
- az aks create および az aks update で azure-rbac を有効化/無効化します。
- run-command cli を追加しました。
App Config
- ファイルからユニコード文字を含む Key-Value のインポートを許可します。
App Service
- [重大な変更] az webapp list-runtimes : Dotnet6 サポートの追加とランタイムをアップデートしました。
- webapp log tail : #17987 (webapp log tail throws TypeError) を修正しました。
- #16838 (WebApp:az cli update app setting command always making slotsetting to true) を修正しました。
- az appservice : ユーザーの github 個人アクセストークンを取得する機能を追加しました。
- #17792 (“az staticwebapp appsettings set”: values with equal sign (=) are truncated) を修正しました。
- #18033 (WebApp:staticwebapp appsettings set broken in az-cli 2.23.0) を修正しました。
- Track2 アップデートで変更された API 署名の問題を修正しました、
- リソース管理クライアントの取得を適切に修正しました。
- staticwebapp のトークンを取得するインタラクティブな方法を追加しました。
- NoneType の呼び出しで ID の割り当てと削除が失敗する問題を修正しました。
ARM
- track2 SDK にリソースを移行しました。
- az ts : GA した TemplateSpecs に UiFormDefinition ファイルのサポートを追加 しました (05/04)。
ARO
- クラスター資格情報のローテーションを追加しました。
Compute
- az sshkey create : 秘密鍵をローカル ファイル システムに保存します。
Cosmos DB
- Cosmos DB SQL アカウントでデータ プレーン RBAC を適用するためのロールの定義とロールの割り当てを作成、および管理します。
DevTestLabs
- az labs create environment : ARM テンプレートから環境を作成する際のエラーを修正しました。
HDInsight
- [重大な変更] az hdinsight create : 顧客が提供しない場合、デフォルトの SKU API を用いて workernode および headnode のサイズを設定します。
IoT
- az iot hub create : システム マネージド ID に ID 割り当ておよびロールの割り当てをサポートします。
- az iot hub update : マネージド ID 認証済みファイルのアップロードを可能にする新しいパラメーター –file-upload-storage-identity を追加しました。
- az iot hub identity assign : ユーザー/システム割り当てマネージド ID を IoT Hub に割り当てるための新しいコマンドです。
- az iot hub identity show : IoT Hub の ID プロパティを表示する新しいコマンドです。
- az iot hub identity show : IoT Hub の ID タイプを更新する新しいコマンドです。
- az iot hub identity remove : IoT Hub からユーザー/システム割り当てマネージド ID を削除する新しいコマンドです。
- az iot hub routing-endpoint create : 新しい –identity パラメータにより、ルーティング エンドポイントのユーザー/システム割り当て ID を選択可能です。
az iot hub route create : 新しいルーティング ソース タイプの DeviceConnectionStateEvents を追加しました。
Kusto
- コマンド グループの長いサマリをアップデートしました。
Network
- API バージョンを ‘2020-11-01’ から ‘2021-02-01’ にバンプしました。
- 新しいコマンド グループ az network lb address-pool tunnel-interface を追加しました。
- az network lb frontend-ip update : 新しいパラメーター –gateway-lb を追加しました。
- az network nic ip-config update : 新しいパラメーター –gateway-lb を追加しました。
- az network rule create/update : 新しいパラメーター –backend-pools-name を追加しました。
- az network vnet-gateway create : 新しいパラメーター –nat-rule を追加しました。
- 新しいコマンド グループ az network vnet-gateway nat-rule を追加しました。
- az network vpn-connection create : 新しいパラメーター –ingress-nat-rule および –egress-nat-rule を追加しました。
- az network vnet create : 新しいパラメーター –flowtimeout を追加しました。
Packaging
- Python 3.9 をサポートしました。
RDBMS
- MySQL の IOPS ロジックを変更しました。
- プライベート DNS ゾーンの track2 移行が rdbms モジュールを破らないようにしました。
Service Fabric
- [重大な変更] az sf cluster certification : このグループの下にあるすべてのコマンドを削除します。クラスター証明書を追加/削除するには、次のリンクの内容を参照してください
- [重大な変更] az sf managed-service update : 非推奨パラメーター –drop-source-replica-on-move を削除しました。
- [重大な変更] az sf managed-service create : 非推奨のパラメーター –service-dns-name、–-drop-source-replica-on-move、および -instance-close-delay-duration を削除しました。
- [重大な変更] az sf cluster : パラメーター名 –vault-resource-group を –vault-rg に変更しました。
az as managed-cluster and sf managed-node-type : グループをプレビューとしないように設定しました。
- azure-mgmt-servicefabricmanagedclusters パッケージを、2021-05-01 GA API バージョンを使用する最新バージョン 1.0.0 にアップデートしました。
- az sf managed-cluster create : パラメータ –upgrade-mode、–upgrade-cadence、および –code-version を追加しました。
- az sf managed-node-type : パラメータ –data-disk-type、–is-stateless、および –multiple-placement-groups を追加しました。
SQL
- az sql server create : 引数 –assign-identity のヘルプ メッセージで、連結された単語を分割するスペースを追加しました。
- az sql server update : 引数 –assign_identity のヘルプ メッセージで、連結された単語を分割するスペースを追加しました。
Storage
- [重大な変更] az storage share-rm delete : ターゲット ファイル共有のスナップショットがある場合にエラーを発生させ、–include を追加してターゲット ファイル共有とそのスナップショットの削除を指定しました。
- az storage blob generate-sas : 引数 –cache-control、–content-disposition、–content-encoding、–content-language、および –content-type のヘルプ メッセージで、連結された単語を分割するためにスペースを追加しました。
- az storage blob url : 引数 –snapshot のヘルプ メッセージで、連結された単語を分割するスペースを追加しました。
- az storage container generate-sas : 引数 –cache-control、–content-disposition、–content-encoding、 –content-language、および –content-typeのヘルプ メッセージで、連結された単語を分割するためにスペースを追加しました。
- storage API バージョンを 2021-04-01 にアップグレードしました。
- デフォルト共有のアクセス権をサポートします。
- クロス テナント オブジェクト レプリケーションをサポートします。
- Blob インベントリが GA しました。
- az storage share-rm list : スナップショットの一覧をサポートします。
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Azure v2.24.1 (June 01, 2021) の更新内容について (意訳)
- Azure CLI release note – June 01, 2021
https://docs.microsoft.com/cli/azure/release-notes-azure-cli?tabs=azure-cli#june-01-2021
App Service
- Hotfix : #18266 (WebApp:webapp config appsettings set command causing all values to default to “false” in version 2.24.0) を修正しました。
ARM
- Hotfix : ARM テンプレートの What-If フォーマッタでの逆シリアル化の問題を修正しました。
Compute
- Hotfix : Azure Stack で VMSS を作成する際に Bad Request となる問題を修正しました。
IoT
- Hotfix : IoT Hub から最後のユーザー割り当て ID を削除する際の問題を修正しました。
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Azure v2.24.2 (June 02, 2021) の更新内容について (意訳)
- Azure CLI release note – June 02, 2021
https://docs.microsoft.com/cli/azure/release-notes-azure-cli?tabs=azure-cli#june-02-2021
Container
- Hotfix : #18276 (az container create fails with AttributeError: ‘ResourcesOperations’ object has no attribute ‘create_or_update’) を修正しました。
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参考サイト
Azure Command-Line Interface (CLI) - Overview
Learn how to get started with the Azure Command-Line Interface (CLI) to create and manage Azure resources ??? explore gu...
How to install the Azure CLI
The Azure CLI is available to install in Windows, macOS and Linux environments. It can also be run in a Docker container...