2017/02/22 (現地時間) に Azure PowerShell v3.6.0 がリリースされました。
- Release 3.6.0 – Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases/tag/v3.6.0-February2017
Azure PowerShell v3.6.0 については、Microsoft Web Platform (WebPI) 経由や PowerShell Gallery、Github から直接 MSI ファイルをダウンロード、インストールすることが可能です。
ちなみに、WebPI および MSI ファイルからインストールした場合、バージョンの表記が「3.6.0」ではなく、「3.5.0」となっていました。インストールされたモジュールの DLL ファイルのバージョンを見る限り、「3.6.0」のものが含まれているため問題ないと思いますが、気になる方は、PowerShell Gallery からインストールするのがよいかと思います。
リリース内容 (意訳)
Azure PowerShell 3.6.0 ンストーラー : リンク
ARM コマンドレッドに対する Gallery モジュール : リンク
Service Management (RDFE) のレガシー コマンドレットに対する Gallery モジュール (RDFE) : リンク
- AnalysisServices
- ProvisioningState に追加の State プロパティが追加
- AnalysisService を返すすべてのコマンドレットで、プロビジョニング外で使用される新しいプロパティ ‘State’ を持つ。
- ‘State’ は、プロビジョニング外の状態をチェックするためのものであり、’ProvisioningState’ は、プロビジョニングに関連する状態をチェックするためのものとなる。
- ProvisioningState と State は、現時点でサービス サイドで同じ扱いではあるが、サービス サイドは今後 ProvisioningState と State を区別する。
- CognitiveServices
- より多くの Cognitive Services API Type and SKU をサポートするために Cognitive Services Management SDK 0.2.1 と統合。
- Cognitive Services Account の “Type” および “SkuName” に対する検証を削除、スクリプトは変更なしで新しい API / SKU をサポートできるようになる。
- Compute
- “5.1” をサポートするため、Set-AzureRmVMDscExtension コマンドレットの WmfVersion パラメーターを更新
- 以下のオプションを追加するために、Set-AzureRmVMChefExtension コマンドレットを更新 :
- Daemon : 無人実行用に chef-client サービスを設定。例 -Daemon ‘none’ または -Daemon ‘service’
- Secret : データ バッグ項目の値を暗号化および復号化するために使用される暗号化キー
- SecretFile : データ バッグ項目の値を暗号化および復号化するために使用される暗号化キーを含むファイル パス
- Get-AzureRmVM の修正 : 可用性セットのプロパティが出力に含まれている場合、Get-AzureRmVM は何も表示しなかった。
- 新しいコマンドレット :
- Update-AzureRmAvailabilitySet: Unmanaged 可用性セットを Managed 可用性セットに更新。
- Add-AzureRmVmssDataDisk, Remove-AzureRmVmssDataDisk
- ユーザーが Linux VM のバックアップ作成をスキップできるようにする Set-AzureRmVMDiskEncryptionExtension の新しいパラメーター SkipVmBackup。
- DataFactories
- Get-AzureRmDataFactoryActivityWindow は、名前付きパイプライン、およびアクティビティで動作するように修正。
- DataLakeAnalytics
- Data Lake Analytics に Firewall Rule サポートを追加 :
- Add-AzureRMDataLakeAnalyticsFirewallRule
- Get-AzureRMDataLakeAnalyticsFirewallRule
- Set-AzureRMDataLakeAnalyticsFirewallRule
- Remove-AzureRMDataLakeAnalyticsFirewallRule
- Set-AzureRMDataLakeAnalyticsAccount は、ファイアウォールの有効化 / 無効化、ファイアウォールを介したAzure元の IP の許可 / 禁止をサポート。
- ファイアウォールが無効のときにファイアウォール ルールを更新した場合、警告が表示される。
- Get-AzureRMDataLakeAnalyticsJob 機能の修正 :
- Top は、指定されたジョブの数を正しく返す。復帰するジョブの既定値は 500。要求されるジョブが多いほど、コマンドの実行時間が長くなる。
- リソースの場所に関する明示的な制限の解除。Data Lake Analytics がリージョンでサポートされていない場合、サービスからエラーが出力される。
- DataLakeStore
- 新しい DataLake.Store クライアントの新しく改良されたアップロード / ダウンロード ヘルパーを使用するために、Upload および Download コマンドを更新。有効にした場合、より良い診断ログが得られる。
- アップロードとダウンロードのデフォルトのスレッド数が、アップロード、もしくはダウンロードされているデータに基づいてベスト エフォート ベースで計算。スレッド数を指定せずに良好なパフォーマンスが得られると期待。
- ファイアウォールを介して Azure 元の IP を有効化、もしくは無効化できるよう、Set-AzureRMDataLakeStoreAccount を更新。
- Add、Set-AzureRMDataLakeStoreFirewallRule および AzureRMDataLakeStoreTrustedIdProvider が無効になっている場合に警告を追加。
- リソースの場所に関する明示的な制限の解除。Data Lake Store がリージョンでサポートされていない場合、サービスからエラーが出力される。
- EventHub
- Future Breaking Change Notification : New-AzureRmEventHubNamespace、Get-AzureRmEvnetHubNamespace および Set-AzureRmEvnetHubNamespace から返される NamespceAttributes のプロパティ ‘ResourceGroupName’ を削除する警告を追加。
- Insights
- Set-AzureRmDiagnosticSettings のデータ シンクの選択解除をユーザーに許可
- Network
- Network Watcher API のサポートを追加
- New-AzureRmNetworkWatcher
- Get-AzureRmNetworkWatcher
- Remove-AzureRmNetworkWatcher
- New-AzureRmPacketCaptureFilterConfig
- New-AzureRmNetworkWatcherPacketCapture
- Get-AzureRmNetworkWatcherPacketCapture
- Stop-AzureRmNetworkWatcherPacketCapture
- Remove-AzureRmNetworkWatcherPacketCapture
- Get-AzureRmNetworkWatcherFlowLogSatus
- Get-AzureRmNetworkWatcherNextHop
- Get-AzureRmNetworkWatcherSecurityGroupView
- Get-AzureRmNetworkWatcherTopology
- Get-AzureRmNetworkWatcherTroubleshootingResult
- Set-AzureRmNetworkWatcherConfigFlowLog
- Start-AzureRmNetworkWatcherResourceTroubleshooting
- Test-AzureRmNetworkWatcherIPFlow
- Add-AzureRmExpressRouteCircuitPeeringConfig
- パラメーターの追加 : -RouteFilter
- パラメーターの追加 : -RouteFilterId
- New-AzureRmExpressRouteCircuitPeeringConfig
- パラメーターの追加 : -RouteFilter
- パラメーターの追加 : -RouteFilterId
- Set-AzureRmExpressRouteCircuitPeeringConfig
- パラメーターの追加 : -RouteFilter
- パラメーターの追加 : -RouteFilterId
- Selective Service 機能の新しいコマンドレット
- Get-AzureRmRouteFilter
- New-AzureRmRouteFilter
- Set-AzureRmRouteFilter
- Remove-AzureRmRouteFilter
- Add-AzureRmRouteFilterRuleConfig
- Get-AzureRmRouteFilterRuleConfig
- New-AzureRmRouteFilterRuleConfig
- Set-AzureRmRouteFilterRuleConfig
- Remove-AzureRmRouteFilterRuleConfig
- Resources
- New-AzureRmPolicyDefinition と New-AzureRmPolicyAssignment の policy パラメーターのサポート
- New-AzureRmPolicyDefinition を持つ Parameter パラメーターの使用が可能に。これは、JSON 文字列とファイル パスの両方を受け入れる。
- JSON 文字列、ファイル パス、PS オブジェクトおよび PowerShell パラメーターが含まれる、いくつかの方法で New-AzureRmPolicyAssignment 内の policy パラメーター値の指定が可能に。
- Scheduler
- Scheduler PowerShell コマンドレットの HTTP ジョブ コールバック URI を適切にエンコードするための問題を修正
- Sql
- Azure SQL の機能であるライセンス持ち込みキー (BYOK) を持つ透過的なデータ暗号化 (TDE) サポートをサポートするための新しいコマンドレットの追加。
- BYOK を持つ TDE サポートは、Azure Key Vault キーを使用してデータベースを暗号化する Azure SQL の新機能。この機能は、現在 private preview 状態。
- Get-AzureRmSqlServerKeyVaultKey : このコマンドレットは、Sql Server に追加された Azure Key Vault キーの一覧を取得する。
- Add-AzureRmSqlServerKeyVaultKey : このコマンドレットは、Sql Server に Azure Key Vault キーを追加する。
- Remove-AzureRmSqlServerKeyVaultKey : このコマンドレットは、Sql Server から Azure Key Vault キーを削除する。
- Get-AzureRmSqlServerTransparentDataEncryptionProtector : このコマンドレットは、Sql Server の現在の暗号化プロテクターを取得する。
- Set-AzureRmSqlServerTransparentDataEncryptionProtector : このコマンドレットは、Sql Server の暗号化プロテクターを設定する。暗号化プロテクターは、Azure Key Vault からキー、もしくは Azure Sql によって管理されているキーに設定することが可能。
- 新機能 : Set-AzureRmSqlDatabaseAuditing と Set-AzureRmSqlDatabaseServerAuditingPolicy が AuditType Blob のセカンダリ ストレージ キーの設定をサポート。
- Bug fix : Remove-AzureRmSqlDatabaseAuditing で、UseServerDefault の値を無効に設定する必要がある。
- Bug fix : 監査、もしくは脅威検出ポリシーを作成 / 更新した際、クラシック ストレージ アカウントの選択の問題を修正。
- Bug fix : Set-AzureRmSqlDatabaseAuditing と Set-AzureRmSqlDatabaseServerAuditingPolicy は、ユーザーによって構成されていない場合で以前定義された AuditType 値を使用する。
- Bug fix : Blob の監査を定義している場合、Remove-AzureRmSqlDatabaseAuditing と Remove-AzureRmSqlDatabaseServerAuditingPolicy で監査設定が無効になる。
- Azure SQL 機能である AutoDR をサポートする新しいコマンドレットの追加 : これは Azure SQL の新機能で、災害時に複数の Azure Sql Database をパートナーのサーバーに同時にフェールオーバー、および自動フェールオーバーを可能にする。
- Add-AzureRmSqlDatabaseToFailoverGroup : Failover Group に Azure Sql Database を追加。
- Get-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup : Failover Group エントリを取得。
- New-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup : 新しい Failover Group の作成。
- Remove-AzureRmSqlDatabaseFromFailoverGroup : Failover Group から Azure Sql Database を削除。
- Remove-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup : Failover Group が Failover Group を削除。
- Set-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup : Failover Group の Azure Sql Database Failover Policy および Grace Period エントリを設定。
- Switch-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup : データ ロス、もしくはデータ ロスなしのフェールオーバー操作を発行。
- Storage
- バージョン 6.1.0-preview に Microsoft.Azure.Management.Storage をアップグレード。
- リソース モード ストレージ アカウント コマンドレットに File Encryption 機能のサポートが追加。
- New-AzureRmStorageAccount
- Set-AzureRmStorageAccount
参考
- Azure/azure-powershell: Microsoft Azure PowerShell
https://github.com/Azure/azure-powershell - Releases – Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases - Azure PowerShell v3.0.0 がリリースされました | 焦げlog
https://kogelog.com/2016/10/04/20161004-01/ - Azure PowerShell v3.1.0 がリリースされました | 焦げlog
https://kogelog.com/2016/11/05/20161105-01/ - Azure PowerShell v3.2.0 がリリースされていました | 焦げlog
https://kogelog.com/2016/12/12/20161212-01/ - Azure PowerShell v3.3.0 がリリースされました | 焦げlog
https://kogelog.com/2016/12/16/20161216-01/ - Azure PowerShell v3.4.0 がリリースされました | 焦げlog
https://kogelog.com/2017/01/19/20170119-06/ - Azure PowerShell v3.5.0 がリリースされました | 焦げlog
https://kogelog.com/2017/02/10/20170210-01/